インテルの新CPU群「Haswell Refresh」と新チップセット「Z97/H97」搭載マザーが売り出されて1週間。売れ行きや注目度については、発売直前の予想通り多くのショップで「CPUよりもマザーボードのほうが上」といった声を聞く。某ショップは「CPUは末尾“K”の最上位待ちという感じです。CPUは後回しにして、Z97マザーに従来の“K型番Haswell”を載せるという人もけっこういますね」と話していた。
好調なZ97/H97マザーだが、先週特に注目されていたのはmini-ITXモデルだ。「Haswell Refreshは(省電力な)末尾SとTのモデルが増えたので、小型マシン需要が伸びると思います」(パソコンハウス東映)という期待を反映するように、売り場の目立つ位置に並べるショップが多かった。
ASRockからはZ97搭載の「Z97E-ITX/ac」(税込み2万円前後)とH97搭載の「H97M-ITX/ac」(税込み1万3000円前後)、ギガバイトからはZ97モデル「GA-Z97N-WIFI」(税込み1万7000円前後)とH97の「GA-H97N-WIFI」(税込み1万5000円弱)が登場し、週末にはASUSTeKのZ97モデル「Z97I-PLUS」(税込み2万円弱)も加わっている。
このうち、金曜日の時点で特に評価されていたのはZ97E-ITX/acだった。mini-ITXサイズながら、M.2とSATA Expressに両対応し、SATA 3.0ポートとUSB 3.0ポートをそれぞれ6基備え、mini-PCIeスロットにIEEE802.11acとBluetooth 4.0対応モジュールをセットするなど、フル装備となっているのが魅力だ。
BUY MORE秋葉原本店は「M.2スロットを背面に持ってくるなど、そこまでして全部入りにしたかったのかと、ちょっと感動しました。スペース確保の問題からフル機能が使えるケースは限られると思いますが、そういうのを乗り越えて使いこなしたくなる仕様ですね」とほめちぎる。
なお、続いて登場したZ97I-PLUSもM.2スロットを背面に配置している。今後、mini-ITXサイズの多機能モデルではこうしたレイアウトが一般化するかもしれない。PCケースのトレンドにも影響を与える可能性がある。
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