先週のアキバで最も目立っていたのは、サムスンの2.5インチSATA SSD「850 EVO MZ-75E2T0B/IT」だ。コンシューマー向けSSDで最大容量となる2Tバイトの容量を有し、価格は10万円前後となる。
850 EVO MZ-75E2T0B/ITは、同社独自のMHXコントローラーと3D V-NAMDを採用しており、キャッシュ用に2GバイトのローパワーDDR3 SDRAMを積む。シーケンシャルリードは540Mバイト/秒、同ライトは520Mバイト/秒だ。
入荷したショップの反応は軒並み上々だった。パソコンハウス東映は「同シリーズの1Tバイトモデルが約5万円なので、容量単価はほぼ同じです。最大容量を更新したモデルだからと跳ね上がったりしていないのは好感触ですね」と評価する。10万円のストレージながら週末までに数台売れたという声も複数聞かれ、売れ行きも順調な様子だ。
某ショップはこの割安さを戦略価格とみる。「SSDメーカー各社の動きや発言をみていると数年前からHDD市場を食おうという姿勢がみえるんですよね。今回の2TバイトモデルはHDDの売れ筋である大容量ラインに切り込んだ製品といえます。それを“普通の”値段で出してきたところに意図を感じます」。
なお、BUY MORE秋葉原本店によると9月4日には上位シリーズ「850 PRO」の2TバイトSSDも売り出される。予価は13万円前後。同店ではすでに問い合わせを数件受けているという。
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