スマホとNASのデータ同期を行うには、専用アプリ「DS cloud」を使用する。これをスマホにインストールしておき、対象のフォルダを指定しておけば、NASとの間で自動的に同期が行われるというわけだ。NASとスマホは双方向で同期されるので、スマホ→NASのデータ転送だけでなく、スマホに送りたいファイルをNASのフォルダに置いて自動転送させるなど、ファイルアップロードのための仕組みとしても使える。
ちなみにこの同期には、前述の「Cloud Station」が使われるので、PC自動同期との合わせ技として、スマホ上の指定フォルダにファイルを保存すると、それがNASを介してPCのフォルダにも自動同期される……といった使い方もできる。「DS cloud」は前回紹介したリモートアクセスにも対応するので、外出先から保存したファイルが、自宅に帰ってPCを立ち上げるとすでにフォルダの中に置かれている、といったことが可能になるわけだ。
なおiOSはその仕様上、他のアプリのデータフォルダにアクセスできないため、NASにバックアップできるのはあくまで本アプリ上のフォルダのみで、スマホ内の任意のフォルダを指定して同期が行えるのはAndroidのみということになる。もしiOSで特定のファイル、例えばカメラロールの写真や動画をNASにバックアップしたい場合は、前回紹介した「DS Photo」を使えばよい。
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