次期「iPhone 7」(仮)で3.5ミリヘッドフォンジャックが廃止されるというウワサが飛び交っています。最初のリークは2015年11月、Macお宝鑑定団Blogが「信頼できる情報筋の話」として報じたもの。
その後しばらくは大きな続報はなかったものの、2016年に入り、中国のanzhuo.cnが「iPhone 7ではヘッドフォンジャックが廃止されることをサプライチェーンより確認した」と報道。ヘッドフォンジャック非搭載のウワサが再燃しました。オンライン署名ページSumOfUsでは、すでに「アップルにヘッドフォンジャックの継続を訴える署名」に26万人を超える署名が集まっています。
Appleからの公式発表がない以上、事実かどうかは不明。しかし発表までウワサに踊らされるのもファンの楽しみというものです。今回のリークが事実だと仮定して、思い浮かぶ3つの謎について調べてみました。
そもそも初代iPhoneから搭載されてきた3.5ミリヘッドフォンジャックを、なぜ廃止する必要があるのでしょうか?
前述のMacお宝鑑定団Blogでは、メリットとしてiPhoneをさらに1ミリ以上薄型化するためと説明。ヘッドフォンジャックのサイズは世界標準規格のため、穴を小さくすることは困難とされています。しかしヘッドフォンジャックを廃止すれば穴のサイズに影響を受けないうえ、端末内部の部品も減り、薄型化が実現可能となります。
またAppleが2016年にハイレゾ音源に対応するウワサがありますが、それに向けて複数の高級オーディオブランドが今年、Lightning対応のオーディオケーブルを追加する準備中なのだとか。ハイレゾ導入に向けて、アップルはLightning接続ヘッドフォン・イヤフォンの普及を進めたいのかもしれません。
デメリットは、Lightning接続のイヤフォンを使っていると充電できなくなる点が挙げられます。Fast Companyは、次期iPhoneにワイヤレス充電機能が搭載されると予想しており、自宅なら無線充電しながらLightning接続のイヤフォンを使用できそうです。ただし、外出中にモバイルバッテリーで充電するとLightning端子が埋まってしまうため、ワイヤレスイヤフォンを使うか追加のアダプタが必要になります。
手持ちの3.5ミリヘッドフォンジャック対応のヘッドフォン/イヤフォンを使いたい場合も、Lightning変換アダプタが必要になります。詳しくは後述します。
Macお宝鑑定団Blogが最初に報じたリークでは、純正イヤフォン「EarPods」がLightning端子形式に変わるという話でした。その一方で、中国のanzhuo.cnではBluetoothワイヤレスイヤフォンが同梱される可能性を報じています。
実は2015年9月の段階でAppleは「AirPods」の商標登録を申請しており、純正ワイヤレスイヤフォンの発売が一度ウワサされていました。
ワイヤレスイヤフォンを使う場合、iPhoneに加えてワイヤレスイヤフォン本体の充電も必要になります。筆者はBluetoothワイヤレスイヤフォンを買ったものの、充電とペアリングが手間で結局EarPodsに戻ったクチ。純正イヤフォンが無線タイプならまた充電するデバイスが増えるのか……とわずらわしい印象を先に受けてしまいました。
2016年1月8日には、9to5 MacがアップルがBluetoothワイヤレスイヤフォンを開発中であることをリーク。左右をつなぐケーブルすらない完全なワイヤレスイヤフォンを、Beatsブランドとして試作していると報じています。こちらの試作品は専用ケースに収納することで無線充電ができるそうです。
ワイヤレスイヤフォンを付属させる場合、現行の純正イヤフォン「EarPods」に比べコスト増が懸念されます。Fast Companyにいたっては、そもそもイヤフォンが同梱されなくなり、Beatsブランドのイヤフォンが別売りされると予想しています。
付属アクセサリはLightning接続の新型「EarPods」になるのか、Bluetoothの純正ワイヤレスイヤフォン「AirPods」なのか、はたまた付属イヤフォンはなくなり、別途購入する形になるのか現段階では不明。純正イヤフォンの扱いが判明するのはもう少し先のことになりそうです。
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