11.6型モバイルノートPCが“3万円台”から買える! 優しいデザインと質感が魅力の「New Inspiron 11 3000」に迫るバッテリー駆動9時間以上の実力派(1/6 ページ)

» 2016年03月15日 06時00分 公開
ココが「○」
・11.6型ノートPCが3万円台から購入可能
・約1.2キロと比較的軽い重量
・約10時間のバッテリー駆動時間
・上位モデルが魅力
ココが「×」
・液晶ディスプレイの性能が控えめ
・電源や充電の通電ランプはなし

第2次ネットブックブームの再来か

 一昔前、PCの低価格化を加速させた「ネットブック」ブームは、わずか数年で終わりを迎えた。「持ち運べるノートPCは高価」という常識を打ち破る低価格が魅力で購入したものの、ハードウェアスペックが期待値を下回り、パフォーマンスにストレスを感じたユーザーが多かったのではないだろうか。

 確かにネットブックと呼ばれるジャンルのノートPCは低価格ではあるものの、ディスプレイ解像度(10.1型で1024×576ピクセルなど)、1GBメモリ、Atom Nプロセッサ、3時間程度のバッテリー駆動時間など、基本スペックに不安を感じる要素が多々存在していた。

 では、スマートフォンやタブレットがユーザーに浸透した現在のトレンドはどうだろうか。実は11型クラスのWindows 10搭載ノートPC「HP Stream Notebook 11」や「ASUS VivoBook E200HA」など、小型のノートPCが実売3万円前後で続々と登場しているのだ。

 米国に目を向けると、これらモデルのエントリープライスは“179ドル”(1ドル114円換算で約2万円)程度まで低価格化が進み、日本市場より競争が激化している。Googleの「Chromebook」が普及しつつあるなど、日本と市場背景が異なるとはいえ、この流れは強烈だ。一時代を超えて今再び「安価・小型・軽量」をアピールする“第2次ネットブックブーム”が起きつつあるといえるだろう。

 今回取り上げるデルの11.6型ノートPC「New Inspiron 11 3000(3162)」は、2月9日に3万円台から購入できるモバイルノートPCとして発売された。11.6型(1366×768ピクセル)ワイド液晶、OSには64bit版Windows 10 Homeを採用する。

New Inspiron 11 3000 「New Inspiron 11 3000」

 ラインアップは「エントリー」モデル(Celeron N3050(1.6GHz/最大2.16GHz、2コア/2スレッド、2次キャッシュ2MB)/メモリ2GB/32GB eMMC搭載、3万4980円)と、「エントリー・プラス(128GB SSD 搭載)」モデル(Pentium N3700(1.6GHz/最大2.4GHz、4コア/4スレッド、2次キャッシュ2MB)/メモリ4GB/128GB SSD搭載、4万9980円)2タイプを展開する。

 どちらも重量は1.2キロと比較的軽量に抑えながら、公称値で最大10時間15分のバッテリー駆動が可能だ。単純比較はできないが、プロセッサやメモリ、ストレージ、バッテリー駆動時間など、ネットブックの不安要素をスペック上は、払拭しているようだ。

 歴代のInspiron 11 3000シリーズは、個人向けのエントリーノートPCに位置付けられ、2in1スタイルやタッチパネル搭載モデルなど、少し凝ったギミックを持つモデルが展開されてきた。今回のNew Inspiron 11 3000は、タッチ非対応の“クラムシェルタイプ”というスタンダードへ原点回帰し、その分の価格を抑えることで先行するライバル機を追撃する。

New Inspiron 11 3000 低価格機とは思えない質感だ

 なお、Inspiron 11 3000シリーズ2-in-1(3157、2015年発売)は併売されるため、ラインアップは拡大、エントリークラスの層が強化された形となる。※Inspiron 11 3000は新旧モデルが同一名称のため、モデル番号(3162)を記載した。モデル番号は、デル直販サイトで見積取得時に確認できる。

 今回は上位モデルであるエントリー・プラス(128GB SSD 搭載)を用意した。カラーバリエーションは「アルペンホワイト」と「タンゴレッド」の計2色を展開しているが、レビュー機はアルペンホワイトとなる。ではガッツリと実機を確認していこう。

デル株式会社

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