11.6型モバイルノートPCが“3万円台”から買える! 優しいデザインと質感が魅力の「New Inspiron 11 3000」に迫るバッテリー駆動9時間以上の実力派(6/6 ページ)

» 2016年03月15日 06時00分 公開
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バッテリー駆動時間はもう一歩、放熱性は十分

 Webブラウジングとテキスト入力を想定したBBench 1.01におけるバッテリー駆動時間の計測では、満充電から残り5%まで、9時間14分動作した。バッテリー駆動時間の公称値(10時間25分)には及ばなかったものの長時間駆動が確認できた。

New Inspiron 11 3000 BBench 1.01におけるバッテリー駆動時間の計測

 HWiNFO64によると、内蔵するバッテリーはSamsung製ニッケルカドミウムで、設計容量は31990mWhと表示された。

 続いて、動作による発熱をシンワ製放射温度計で簡易測定する。FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編を2回以上動作させ、放射温度計で計測したところ、キーボード上部最高温度は、41.3度を「A」と「S」キーの間付近で記録した。また底面の最高温度39.0度を「F1」キーの裏底面付近で記録した。若干キーボード面の左側が高温になる傾向があるものの、タッチパッド部やパームレスト部に及ぶことはないので扱いやすい。いずれも計測時の室温は18.0度。

New Inspiron 11 3000 キーボード周辺の温度(単位は:℃)
New Inspiron 11 3000 底部周辺の温度(単位は:℃)
New Inspiron 11 3000 HWiNFO64のSensor Status画面

 同時に測定したプロセッサ内部の温度は、Core Maxで最高79度(HWinfo64の計測値)。Pentium N3700のTjunction(プロセッサー・ダイで許容できる最大温度)90度までは余裕がある結果だ。

 Pentium N3700は、省電力でバッテリー駆動も長時間対応、放熱性についても満足できるテスト結果が得られた。また、ファンレスタイプなので静音性については簡易測定では騒音を計測できないほど優秀だった。

ベンチマークテストの概要

  • バッテリー駆動時間テスト
    1. BBench 1.01

※電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%までの時間を計測

  • 発熱テスト
    • 放射温度計(シンワ製、レーザーポイント機能付き)でボディー表面温度を実測(室温18.0度)

まとめ

 今回レビューした「New Inspiron 11 3000」上位モデルであるエントリー・プラス(128GB SSD 搭載)は、名称通りに主要構成がワンランク上のハイパフォーマンス仕様で、Pentium/4GBメモリ/128GB SSDといった仕様だったが、1.2キロで約10時間のバッテリー駆動を実現しながら4万9980円という価格設定はやはり魅力的だ。各種ベンチマークでも、パフォーマンス面や細部の作り込みで極端な弱点もなく、バランスのよいPCであることが確認できた。

 冒頭触れたように、3万円台のWindows10 Home搭載11型クラスのノートPCは、外資系ベンダーを中心に各社から続々と登場している。もし、下位モデルとなるCeleron/2GBメモリ/32GBのeMMCといった構成に頼りなさを感じて購入をためらっているならば、バランス良い上位構成の『「New Inspiron 11 3000」エントリー・プラス(128GB SSD 搭載)』をぜひお勧めしたい。価格以上のバリューを感じることができるだろう。

今回テストしたNew Inspiron 11 3000のデバイスマネージャ画面
デル株式会社

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