デルは2月9日、個人向けPCの新製品として11.6型エントリーノートPC「New Inspiron 11 3000」シリーズと、超小型デスクトップPC「New Inspiron マイクロデスクトップ」を発表した。
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同日に行われた製品発表会では、ビジネス&コンシューマー事業統括本部ジェネラル・マネージャーの原田洋次氏が登壇し、第4四半期における個人向けPCの販売実績が対前年比で1.5倍、シェアが2.8ポイント上昇(IDC調べ)であったと、好調ぶりをアピールした。
この大きな理由として、原田氏は量販店での販売台数が堅調に伸びたことを挙げている。これまではデル直販を主軸としてラインアップを決定していたのに対し、量販店を主軸としたラインアップ構成に切り替えた。結果、量販店向けラインアップの販売台数が2倍、取り扱い店も1.5倍と増加につながったという。
続いて、クライアント・ソリューションズ統括本部クライアント製品マーケティング本部本部長の田中源太郎氏が製品について説明した。
冒頭では、先日から販売を開始している12.5型2in1タブレットPC「New XPS 12 2-in-1」について「通常、オフィスなど屋内での利用時は300nit(1nit=1cd(カンデラ)/平方メートル)程度の明るさで十分とされるが、持ち運んでさまざまな場所で利用するのを想定し、New XPS 12 2-in-1は400nitを確保した。表面のガラスはタッチパネルに最適化したCorningのGorilla Glassを採用し、通常から8倍以上の強度を備える。タッチやペン、キーボード上にゴミなどがある状態でカバーを閉じた場合でも傷が付きにくい」(田中氏)と、搭載するディスプレイの優位性を紹介している。
田中氏は「日本において2in1はまだまだこれからの市場。今回のNew XPS 12 2-in-1やNew XPS 15はこれから伸びるとは思うが、やはりNew XPS 13が売り上げをけん引しそうだ」とコメントした。
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「New Inspiron 11 3000」は、持ち運びやすい11.6型のエントリーノートPCだ。カラーバリエーションは赤と白の計2色で、ポップな外観と手の出しやすい価格でありながら、ストレージにeMMCやSSDを採用し、10時間以上のバッテリー駆動時間も確保するなどパフォーマンスを犠牲にしていないエントリーモデルに仕上がっている。
ディスプレイは屋外に持ち運ぶことを想定して、個人向けでは珍しく非光沢タイプを採用。インタフェースとしてMicro SDカードリーダやフルサイズのHDMIポートを搭載することで、「アダプター不要でスマートフォンから写真を取り込める」「手軽にディスプレイへ接続できる」といった、本製品のターゲットであるライト層の使い勝手を追究した。価格は上位モデルが4万9980円、下位モデルが3万4980円(いずれも税別)。
田中氏は、この製品の開発コードネームが「SAKURA(桜)」だったことを明かし、日本市場を強く意識した製品であるとコメント。海外においてCeleronプロセッサはあまり人気がないのに対し、国内ではエントリーとして人気があるという実情も紹介した。
New Inspiron マイクロデスクトップは、約0.9リットルの非常に小さな筐体にインタフェースとしてUSB 3.0×1、USB 2.0×3、SDカードリーダ、ギガビットイーサネット、Display Port×1、HDMI×1を搭載。Display PortとHDMIでデュアルディスプレイ駆動も可能だ。価格は4万2980円(税別)から。
詳細なスペックなどは、以下の記事を参照していただきたい。
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