Adobe RGBカバー率100%の4K液晶を搭載! プロクリエイター待望の大画面ノートPC「DAIV-NG7600」シリーズ(2/3 ページ)

» 2016年07月05日 14時14分 公開

基本スペックはモンスター級

 通常のノートPCとはまったく異なる基本スペックを備えている点も大きな特徴だ。CPUにはIntel最新の第6世代Coreを搭載するが、ノートPC向け(Skylake-H)ではなく、デスクトップ向けモデル(Skylake-S)を採用している。標準ではCore i7-6700だが、BTOではさらに高速な最上位モデルのCore i7-6700Kも選べる。

 大容量メモリを搭載できるのも特徴だ。PC4-17000 SO-DIMMを採用しており、標準で16GB(8GB×2)。BTOでは最大で64GB(16GB×4)まで搭載できる。ストレージ構成も強烈だ。M.2 SSDを最大2基、さらに2.5インチのSSD/HDDを最大2基、合計で最大4基のストレージを搭載できる。システムドライブ向けに速度優先でPCI Express 3.0 x4対応の高速M.2 SSDを搭載しつつ、データドライブ向けには2.5インチSerial ATA 6Gb/s接続の大容量ドライブを搭載するといった構成が可能。メモリソケット(2基)や2.5インチベイには底部のカバーを外して簡単にアクセスできるのもうれしい。

CPUにはデスクトップ向けのCore i7を採用する。評価機はCore i7-6700だが、BTOではより高性能なCore i7-6700Kも選択可能だ。M.2 SSDと2.5インチSSD/HDD合わせて最大4基のストレージを搭載できる

評価機のSSDは、A-DATA SP500を搭載していた。CrystalDiskMarkのテスト結果は、Serial ATA 6Gb/s対応SSDとしては、シーケンシャルリード/ライトとも優秀な部類

GeForce GTX965Mを固定利用

NVIDIA GeForce GTX 965M(4GB)を搭載している。モバイル向けのミドルレンジGPUで、デスクトップ向けのGeForce GTX950に準じる性能を持つ

 グラフィックス機能は、NVIDIA GeForce GTX 965M(4GB)を搭載している。CPU内蔵GPUとのハイブリッドグラフィックスではなく、常にこのGeForce GTX 965Mが使われる。ハイブリッドグラフィックスではしばしば互換性や設定の手間などが問題になるだけに、クリエイティブ分野での実績があるNVIDIA GPUを固定で利用できるのは強みだ。

 GeForce GTX 965Mはモバイル向けのミドルレンジで、3D描画性能ではデスクトップ向けのGeForce GTX 950あたりに近い。NVIDIAのGPGPU技術であるCUDAアクセラレーションが、多くのクリエイティブ、デザイン系アプリケーションに採用されており、こうしたアプリケーションにおいて、フィルタ処理やレンダリング、プレビュー、拡大縮小や回転などの操作における処理をGPUで行なうことで、動作を高速化できる。

 なお、DAIVシリーズでは、プロユースのNVIDIA Quadro M1000M/M3000M搭載モデルも用意される。Quadroには、Open GLアプリケーションに最適化され、プロ用ツールのISV認証を受けていること、10bitカラー出力に対応することなどGeForceにはないメリットがあり、プロの現場では、Quadroが多く使われている。こうした部分を重視するならばQuadro搭載モデルを検討するとよいだろう。

先進の高速インタフェースを装備

 通信機能は、1000BASE-T対応有線LAN(Killer E2400)を標準装備。さらにIEEE802.11a/b/c/g/ac対応無線LAN(最大433Mbps)、Bluetooth v4.2M.2規格の通信カードを標準で搭載する。BTOではより高速な最大867Mbps対応の通信カード(Intel Dual Band Wireless-AC 8260)を選ぶことができる。

 ディスプレイ出力は、DisplayPort 1.2が2基、HDMI 2.0あり、いずれのポートからも4K UHD解像度(3840×2160ピクセル)の出力が可能で、内蔵の17.3型液晶ディスプレイと合わせて4画面同時での4K UHD出力にも対応する。

 さらに、Thunderbolt 3(USB 3.1 Type-C兼用)、4基のUSB 3.0(Type-A、1基はeSATAと兼用)、UHS-II対応のSDメモリーカードスロットなど、先進かつ高速なインタフェースをそろえている。

 UHS-IIは、通常のSDメモリーカードにピンを追加し、最大312MB/sの高速転送を実現したものだ。対応カード「SanDisk Extreme PRO(SDSDXPB-064G)」でベンチマークテストを行ってみたところ、シーケンシャルリード/ライトとも200MB/sを楽に超え、カードの公称値(シーケンシャルリード280MB/s、シーケンシャルライト250MB/s)に準じるスコアを出している。デジタルカメラからのデータ取り込みの際などのストレスを大幅に減らしてくれるだろう。

本製品のSDメモリーカードスロットにおけるUHS-II対応SDメモリーカード「SanDisk Extreme PRO(SDSDXPB-064G)」のテスト結果。デジタル一眼レフやデジタルビデオカメラのユーザーにとってUHS-II対応はありがたい

打ちやすいテンキー付きキーボード

 キーボードは、テンキー付きの6列のアイソレーションタイプを搭載している。キーピッチは19×19mmとフルサイズで、キーストロークも2mmと深い。キーボードユニットの剛性は高く、強くタイプしてもたわみなどはまったくない。スイッチの感触も良好で、長文入力にも耐える品質だ。

キーピッチは19mm、キーストローク2mmの打ちやすいキーボード。キートップにくぼみがあって指を起きやすく、スイッチの感触も良好だ。ただ、カーソルキーが通常キーとテンキーにまたがって配置されている

 ただ、通常キーとテンキーの間隔が狭く、カーソルキーは通常キーとテンキーにまたがるように配置されている。基本キーの端のほうやカーソルキーについては、慣れるまではミスタイプしやすいかもしれない。

 また、PCゲームで多用するW/A/S/Dキーには、視認性の高い赤色で矢印が刻印されているほか、誤入力しやすい左Windowsキーを無効化する設定も用意されている。RGBフルカラーのキーボードバックライトを搭載しており、ユーティリティで発光色やパターンをカスタマイズできる。

 キーボード手前には大きなタッチパッドがある。左右独立型のボタンはストロークが深く、スイッチの感触も良好だ。カチカチとした安っぽい音がしない点も好印象だ。

プリインストールの「Control Center」ユーティリティには左Windowsキーの無効化設定が用意されている

「Control Center」ユーティリティではファン速度や電力設定も設定できる

キーボードのRGBバックライトは「FLEXIKEY」ユーティリティでカスタマイズすることが可能だ
マウスコンピューター/G-Tune

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー