ベンチマークテストで性能を確認しよう。評価機の基本スペックをまとめると、CPUがCore i7-6700、グラフィックス機能はNVIDIA GeForce GTX 965M、メモリが16GB、メインデータストレージはM.2 SSD(Crucial)、OSは64bit版Windows 10 Homeという内容だ。
CINEBENCH R15のCPUスコアは777だった。モバイル向けのCore i7-6700HQでは670〜680あたりなので、このスコアはデスクトップ向けCPUならではといえる。Core i7-6700搭載デスクトップPCなら800〜820くらいのスコアが出るが、多少リミッターが設定されているのかもしれない。電源設定やファンの設定を変えてみても変わらなかった。
3DMark/FireStrikeのスコアは5100、FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークは最高品質で5549(とても快適)と、デスクトップPCでいえば、補助電源なしのGeForce GTX950搭載機あたりのスコアに相当する。システムの総合性能を計測するPCMark 8のスコアも優秀だ。
動作音も静粛な部類に入る。アイドル時や低負荷時は静かな部屋で意識すれば動作音が分かるという程度だ。発熱は本体底面の奥側が中心で、背面にある排気口からは暖かい風が出てくるが、通常利用時にそのあたりに手を置くことはまずないだろう。手が多く触れるパームレストは高負荷時でも低く保たれていた。
前面正面5cmの距離からの測定(室温27度) | |
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暗騒音: | 31.4dB |
アイドル時: | 32.5dB |
低負荷時: | 33.5dB |
高負荷時(3DMark): | 42.9dB |
高負荷時(CINEBENCH): | 39.3dB |
Core i7-6700とGeForce GTX 965Mを搭載するだけでなく、メモリーやストレージの拡張性にも優れた基本スペックに加えて、Adobe RGB 100%対応4K UHD液晶ディスプレイ、USH-II対応SDメモリーカードスロット、Thunderbolt 3(USB 3.1 Type-C)を備える内容は、まさにクリエイターやデザインエンジニアのニーズを完璧に満たすといえる。
マウスコンピューターの直販サイトでの価格は、評価機の構成で総額28万3824円(税込み)。最小構成では総額25万1424円から購入できる。一般のPCとしては高価だが、プロの現場でも活躍できる内容を考えるとこれはむしろ安い。そもそもこれだけ条件のそろったPCを探すこと自体が難しいだけに、クリエイター/デザインエンジニアにとっては待望の製品といえるだろう。クリエイティブな作業をバリバリとこなしたいユーザー全般にお勧めしたい製品だ。
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