SpotCam-HD-Evaの設定が完了し、任意の場所に設置すれば、後は録画データがクラウドへ自動的に保存されるようになるので、スマホやPCから好きなときに閲覧できる。従来のネットワークカメラのように、ルーター越えの設定がうまくいかず、自宅内からは参照できるが外出先からはどんなに頑張っても接続できない、といったトラブルとは無縁だ。
SpotCam-HD-Evaの大きなメリットは、このクラウドへのデータの保存期間が、標準で24時間付属していることだ。一般的なクラウド型のネットワークカメラでは、標準で付属しているのはライブ視聴権のみで、クラウドへのデータ保存は月額料金が別途必要となることも多いが、SpotCam-HD-Evaは本体さえ購入すれば、ひとまず24時間分のデータは記録できるので、追加コストが発生しない。さらに長期間、3日や7日のデータ保存が必要であれば、そこであらためて有料プランを契約すればよいというわけだ。
SpotCam-HD-Evaを使ううえで利用頻度が高くなるのが、動体検知および音声検知によるアラート機能だ。カメラが捉えた映像の中で何かが動いたり、大きな音がしたりすると、アラートもしくはメールで通知してくれる。そこであらためてカメラで映像を確認したり、過去の録画データをチェックしたりすることで、原因が突き止められるというわけだ。感度は3段階から調整できるので、過敏すぎる場合は調整すればよい。
ちなみに解像度は1280×720ピクセルと高く、また30fpsということで非常に滑らかだ。暗視機能も備えているので、人間の目ではほぼ真っ暗に見える室内の様子も確認できる。またPCのブラウザからアクセスした場合は、録画データから最大10分までの動画を切り出してダウンロードすることもできるほか、タイムラプス動画も作成できるなど、付加機能も豊富だ。

スマホから閲覧した際のメイン画面(画面=左)。下段のバーの任意位置をタップすれば過去の映像を見ることができる。ここでは全て緑色(動体+音声ともに検知)になっているが、動体のみ検知時は青、音声のみ検知時は赤色になる。暗視機能を備えており、室内が暗い場合は自動的に切り替わる(写真=右)。設定画面からオフにすることも可能だ。ちなみに右下のアイコンが「LIVE」になっているときは、ほぼリアルタイムで視聴できる
任意の年月日を入力すれば、録画日数の範囲内で過去の映像を見ることもできる(画面=左)。スナップショット機能も備えており、表示されている映像を画像として保存できる(画面=右)。サイズは1280×720ピクセルとなるパン・チルトの操作性も良好だ。スマホアプリの画面を上下左右にスワイプするだけでカメラがその方向を向く。角度の調整はスワイプの距離によって決まり、スワイプの度に「17度」や「38度」といった具合に動く角度が表示されるので分かりやすい。
なおスワイプを行ってから実際にカメラが動き始めるまで数秒、スマホ上の映像が描き替わるのにそこからさらに十数秒のタイムラグが発生する。ネットワークカメラではクラウド経由でカメラを操作する関係上、どの製品もある程度のタイムラグは発生するので、利用にあたってはこのタイムラグを考慮した運用が求められる。
ちなみにSpotCam-HD-Evaは、カメラが向きを変える際、動作音がほとんどないのも大きな利点だ。パン・チルト対応のカメラでは向きを変える際のモーター音が大きく、被写体がやたらとカメラの存在を意識する原因になることもしばしばだが、SpotCam-HD-Evaはその心配はいらない。暗視用の赤外線LEDをオン/オフする際に小さく「カチッ」という音がするのが若干気になるくらいで、それ以外はほぼ無音と言っていい静けさだ。
なおSpotCam-HD-Evaは共有機能も備えており、知人にだけ公開したり、あるいはライブ配信に利用したりすることもできる。この場合、パン・チルトの機能については、管理者のみ許可された状態になるので、不用意に向きを変えられるといったトラブルも起こり得ない。この辺りはプライバシーと絡めてトラブルになりやすい部分なので、よく考えられている。

画面を上下左右にスワイプすることでカメラの角度を変えられる(画面=左)。角度はスワイプの距離に応じて変わり、画面上に表示される。カメラの角度を設定しておき、ワンタップで切り替えることも可能だ(画面=右)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.