以上、ざっと使ってみたが、1日分のクラウド録画の権利が付属することから、月額費用が必須の製品に比べて長く使えば使うほどコスト面では有利になるにもかかわらず、実売価格が2万円台半ば(税込、以下同)というのは非常にリーズナブルだ。
しかも可動域が非常に広いパン・チルト機能も搭載していながらこの価格ということで、まさに破格と言っていい。もともとは海外の製品だが、ヘルプページなど一部を除いてメニューやアプリなどほとんどの部分が日本語化されており、そうした意味でも完成度は高い。
導入にあたって気を付けたいのは、カメラのパン・チルト機能はあくまでも撮影方向をコントロールするためのもので、録画済みデータの画角をコントロールできるわけではないことだ。当たり前といえばそうなのだが、最近普及しつつある「THETA」をはじめとした全天球カメラでは、全方位の映像を記録し、後から見る方向を変えることができるので、そちらに慣れているとうっかり同じ感覚で操作してしまいがちだからだ。
なおSpotCam-HD-Evaには、パン・チルト機能を省いたベーシックモデル「SpotCam-HD」や、同じくパン・チルト非対応ながら防塵(じん)・防滴仕様の「SpotCam-HD-Pro」も用意されている。前者については1万円台半ば、後者はSpotCam-HD-Evaとほぼ同等の価格で購入でき、こちらもお買い得感は高い。利用目的によっては、こちらも候補として検討することをおすすめしたい。
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