どこでも持ち運べる小ささ! PFUの新ドキュメントスキャナー「ScanSnap iX110」を試す(1/4 ページ)

» 2026年01月09日 15時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

 打ち合わせや展示会などでもらう名刺やパンフレット、買い物で発生するレシート、子供たちが持ち帰るプリント、職場の書類――私たちの身の回りには「取りあえず手元に保管しておきたい紙」が日々生まれる。気付けば机や食卓の上に、紙の山が出来上がっている。

 情報として取っておきたいから捨てられないのなら、その“データ”の部分だけ残せばいい。そこで役立つのが「ドキュメントスキャナー」と呼ばれるガジェットの活用だ。今回は2025年10月にモデルチェンジしたPFUのモバイルスキャナー「ScanSnap iX110」を試していく。

ScanSnap iX110 PFUの「ScanSnap iX110」

なぜ「ScanSnap iX110」なのか

 紙は「スマートフォンのカメラで取り込めば十分では」と考える人もいるだろう。しかし、実際にやってみると平らな面に置いてピントを合わせ、撮影するという作業は、紙が10枚未満であれば大して時間もかからないが、それ以上になるとかなり面倒な作業だ。

 その点、専用のドキュメントスキャナーを用意してしまえば、読み取りが速くて正確なので、紙を差し込んで高速スキャンして手軽にデータ化できるようになる。

 しかし、その行為自体が面倒という人もいる。スキャナーを設置した部屋まで行って、PCを立ち上げてからスキャナーの電源を入れ、原稿台を開けて差し込んで──これまた面倒くさがりの人には続かないだろう。

 紙がたまっている場所で、サクッと紙をスキャンしたい──ScanSnap iX110はそんな願いをかなえられる“モバイル”製品だ。

 本体サイズは実測値で279(幅)×48(奥行き)×36.5(高さ)mmで、ほぼ家庭用ラップフィルムの外箱と同程度のサイズだ。重さも約400gと軽い。

ScanSnap iX110とラップ ScanSnap iX110と家庭用ラップフィルムの箱を並べてみた。我が家のラップフィルムは、ScanSnap iX110より幅も高さもあった

 専用アプリであらかじめ設定しておけば、取り込み先のPCやスマートフォンと接続する必要もなく、紙スキャンからクラウドストレージへのアップロードまでを単体で行える。

ScanSnap iX110 ScanSnap iX110の天面
前面と背面 ScanSnap iX110の前面(写真=上)と背面(写真=下)
右側面 右側面には特に何もない
左側面 左側面には充電ポートとストラップホールがある

 本体にはリチウムイオンバッテリーが搭載されており、バッテリー容量は720mAhで、動作時の消費電力は4.7W以下となっている。

充電ポート 充電またはPC接続用の端子はUSB Type-Cだ
付属品 本体の他、紙類と接続用ケーブルが付属する。USB 2.0で接続する

 読み取り解像度は150dpiから600dpi、読み取り速度は300dpi解像度まではA4用紙片面5.2秒、600dpi解像度ではA4片面20.4秒(カラー/グレー)だ。

 サイズ自動検出機能も搭載しており、名刺やハガキなどの原稿サイズの他、最長863mmの長尺原稿の読み取りにも対応している。

 A3キャリアシートを使えば、A3、B4といった大きめの原稿サイズにも対応する。1回目は表面を、2回目に裏面をスキャンすれば、専用アプリ内で自動合成して1枚の原稿に仕上げられる仕組みだ。

 原稿を手前から挿入し、奥側に排出する“ストレートパス”と、排出ガイドを開けて上から排出する“Uターンパス”でのスキャンに対応しており、ストレートパスではプラスチックカード(エンボスなしでは厚み0.76mm以下、エンボスありでは厚み1.24mm以下)の読み取りも行える。

ストレートパス ストレートパスモード。左側(前面)に差し込んだ原稿が右側(背面)から排出される
Uターンパス Uターンパスモード。左側に差し込んだ原稿は、排出ガイドに沿って上方に排出される

 Wi-FiはIEEE 802.11b/g/n規格で接続できる。アクセスポイント接続モードとダイレクト接続モードに対応しており、自宅などのWi-Fi環境のある場所だけでなく、外出先でも重宝する。

Wi-Fi接続ボタン Wi-Fi接続のオン/オフスイッチを搭載する。その右側に見えるのはWPSボタンだ

 スキャンしたデータを任意のクラウドストレージやクラウドサービスに共有する橋渡しとなる「ScanSnap Cloud」に対応しており、それらの設定は専用アプリ「ScanSnap Home」(Windows/macOS)または「モバイルScanSnap Home」(iOS/iPadOS/Android/Chromebook)で行う。これについては後ほど詳しく紹介したい。

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