驚異の10万円切り! 「VRおじさん」オススメ限定モデルを作ってもらったよ先着20台の格安限定モデル(2/2 ページ)

» 2016年12月09日 10時00分 公開
[広田稔ITmedia]
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なんとか10万の壁を切りたい……!

 ツクモさんに指定された秋葉原のとあるビルに足を踏み入れ、階段をのぼってオフィスを訪れると、そこは過去にリリースされてきた数々のPCパーツに囲まれた「楽園」だった。

 商品企画部の森さんによれば、なんでもお客さんから問い合わせがあったときの動作検証のために、お宝レベルのパーツも残っているとのこと。また、新商品の構成もこの場で検証して世に送り出しているそうだ(詳しくは見せてもらえなかったが……)。

めっちゃパーツあった

広田 というわけで単刀直入にいいますと、日本にVRを広めるために高性能なPCを安く提供していただきたいのです!

 ちょ(笑) 「高性能で安く」って、いきなり矛盾してませんか。

広田 そこをなんとか

 具体的にはいくらぐらいを目指してるんでしょうか?

広田 やっぱり10万円は切りたいですね(キリッ

 10万円!?

森さんの笑顔が引きつる

広田 やっぱりケタがひとつ違うってインパクトがあるじゃないですか!

 確かにそうですが、どっちかっていうと売る側の利益にインパクトが大きい気が……。

広田 この前、某社でデモをする際にツクモさんの「G-GEAR」を貸し出していただいたんですが(本当)、あれ小さくていいですよねぇ……。

 ……。

広田 オンラインショップで「Vive推奨モデル」を拝見させていただきましたが、G-GEARに11万6800円というのがありますね。

 あれもVR向けPCでは、かなり安くてお得なモデルですよ?

日本にVRを広めるために、そこをなんとか!

広田 そういえば2016年は、ツクモさんのネットショップ開業から20周年を迎えられたそうじゃないですか。

 はい。

広田 そんな御社にとって記念すべき年と、なんと「VR元年」が重なっている! そしてもう2016年も終わりに近づいているわけです。これはボーナスシーズンに向けて何かすべきなんじゃないですかね!?

 えっ、それってたまたま……。

広田 じゃあどこを削れば10万円を割るのか見ていきましょうか。

どうやら筆者のアツい説得が功を奏したようだ

HTC Viveを買ってもほぼ20万円という驚異の価格

 ……という一方的な意見交換があった結果、ツクモさんに10万円を切るPCを作ってもらえることに! 後日上がってきた主要スペックは以下の通りだ。

こうしてできあがった「VRおじさん」オススメモデル

「VRおじさん」オススメモデル

  • CPU:Core i5-6500 プロセッサー
  • マザーボード:H110 Express チップセットマザーボード(ASUS製)
  • メモリー:DDR4 8GB(4GB×2枚)
  • GPU:NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB)
  • ストレージ:Samsung製 500GB SSD
  • 筐体:G-GEAR mini ITXゲーミングケース
  • 電源:500W 80PLUS BRONZE認証電源
  • OS:Windows 10 Home 64bit版
※キーボード、マウス、モニター、HMDは別売

フロントにはUSB 3.0やヘッドフォン、マイクなどの端子を用意(写真=左)。サイドパネルはメッシュ入り(写真=中央)。考慮されているのは背面で、オンボードのHDMIには「使用しません」のシールが貼られている。HTC ViveのHDMIケーブルはグラフィックスカード側に差すのが正解だが、VRに慣れている人でもたまに勘違いして「あれっ、映らないぞ」となりがちなので、これはかなり親切だ(写真右)。

 ちなみに、先に挙げられていた11万6800円のモデルというのは、Core i7-6700、メモリー8GB、Radeon RX 480、240GB SSD──という構成だ。

 PC VRの環境で最も重要になるのがGPU。最近ではオンボードのグラフィックスも多いものの、VRではここは絶対に譲れないので、今年の8月末ごろから流通している、価格と性能のバランスにすぐれたミドルクラスの「NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB)」を選んでいる。

 その代わりCPUはVRを遊ぶ分にはある程度抑えても問題なしということで、i7からi5に変わっている。電源もPCI Express x16スロットが1基なので、500Wでも十分だろう。よくわ分からないのは、メモリ容量が据え置きなのはいいとして、ストレージ容量がなぜか240GBから500GBとほぼ2倍に増えていること。これって大丈夫なんでしょうか……(ドキドキ)。森さん、がんばりすぎだよ!

 実際の性能を調べるためにベンチマークを取ってみたが、HTC viveだけでなく、Oculus Riftの動作基準も満たしていることが分かる。

Steamにて配布している「SteamVR Performance Test」で、チェックして見たところ、きちんと「VRレディ」「高忠実度のVRに必要な推奨パフォーマンスに十分です」と評価されました。やったぜ

リリースされたばかりの「VRMARK」でもチェック。基本テストの「Orange Room」では6445とハイエンドまでは届かなかったが「VR-ready PC」の5000を大きく越すスコアが出た。より高精度な「Blue Room」では、なぜかハイエンドPCを越すスコアに……

念のため、Oculus Riftの互換性確認ツールでもチェックしたが、こちらもOKという結果に

 さて、一番重要なのは価格だが、いくらになったかといえば、なんと税込で9万4800円! ……ってえっ、税込!? 森さん、間違えてないですよね? これならHTC Viveを買ってもほぼ20万円じゃないか(歓喜)。さらに通常は2000円かかる配送料を無料にしてくれた。

 NVIDIAのグラフィックスカードは今年、アーキテクチャ世代がMaxwellからPascalに変わって大きな性能向上を果たしている。そうした観点で見ても、今、デスクトップPCを買い替えるというのはタイミングがいい。そしてVRのコンテンツが体験できるのはもちろん、普通のゲームも快適に動作するのもポイントだろう。

 台数はITmedia読者限定で20台のみ! 一瞬で売り切れそうなので急いでゲットして、ぜひ「VR元年」に楽しいVR生活を始めてほしい。

完売しました

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