Appleの新社屋「Apple Park」はどんなところ?アップルPickUp!

» 2017年02月28日 19時04分 公開
[らいらITmedia]

 以前から話題に上っていたApple新社屋の移転が2017年4月から始まります。新名称は「Apple Park」。環境に配慮されたキャンパスらしいネーミングです。

 新社屋は2013年に地元クパチーノ市が承認し、建設を開始。当初は2016年半ばの移転が予定されていました。

Apple Park全景

 宇宙船のようなビジュアルはとてもキャッチーで、建設が進むたびにたびたびニュースになっていました。週末Apple連載でも、2014年11月に「圧倒的SF感」と取り上げましたが、当時はまだ建物の土台が作られている最中でした

 敷地面積は175エーカー(約21万坪)と、明治神宮の敷地約22万坪に迫る広さ。それだけ広大なキャンパスに、12000人以上の従業員が6カ月かけて引っ越すのだから大変です。建物や公園の建設も、引き続き夏まで継続する予定です。

巨大なドーナツ型デザインは、Appleと設計事務所Foster + Partnersによるもの

 新社屋にはビジター・センターが設けられ、Apple Storeとカフェがオープンするので、しばらくは観光地としても賑わいそう。従業員向けにはフィットネスセンターのほか、公園内に約3.2kmのウォーキング・ランニングコースが用意されます。きっとみんなApple Watchでワークアウトを計測するのでしょうね。

社屋は世界最大の曲面ガラスパネルを採用

 Apple Park最大の特徴は、世界でもトップクラスのエネルギー効率の高い建物だということ。屋根には世界最大級となる17メガワットを発電するソーラーパネルを設置し、キャンパス内をすべて再生可能エネルギーでまかないます。自然換気システムのおかげで、1年のうち9カ月間は冷暖房を使わずに過ごせるほどエコ。敷地の80%以上が緑地となっており、果樹園や牧草地、池も作られます。

スティーブ・ジョブズ・シアター

 2017年後半にオープン予定の1000人を収容する大ホールは、故スティーブ・ジョブズ氏の功績をたたえ、「スティーブ・ジョブズ・シアター」と名付けられました。入り口の屋根は金属製のカーボンファイバー製で、直径約50m、高さ約6mのガラスの円柱が支えます。

 生きていれば2月24日に62歳を迎えたであろうスティーブ・ジョブズ氏。誕生日と一緒に、彼も天国から完成をお祝いしているかもしれません。

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