インタビュー
» 2017年03月06日 16時30分 公開

異色のPlayStation VR向けゲーム「ヘディング工場」ができるまで(3/3 ページ)

[広田稔,ITmedia]
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VR業界はまだ「ゲームセンター」のレベル

── では話をVRに戻して、2016年は「VR元年」と呼ばれていましたが、VRを体験したことがない人はまだまだ大多数だと思います。これが一般に普及するためには、何が必要だと考えていますか?

北尾 中々難しい質問ですが、そもそもテレビゲームもゲームセンターにあったインベーダーが家庭用ゲームに移植されて広まって……という流れがありますよね。VR業界はまさにまだゲームセンターの段階で、ヒットするためにはまだまだ安価になって行く必要があると思っています。

 あとはやはりコンテンツですよね。ゲームも、ゲームセンターの時代は“男の子のもの”でしたが、徐々に女性が入ってきた。VRでいえば、HMDをかぶったら化粧や髪が乱れるという点でまだハードルがあって、そういうのも含めてどう改善していくか。私たちがハードにまで手を出すのは難しいですが、コンテンツはまだなんとかなる。そういう意味で、ヘディングは女性でも何も言わなくて遊べるという点でいいのかなと思っています。

VRの可能性を語る北尾氏

── 確かに。

北尾 そもそも「VRを体験したことがある、体験したことがない」問題もあって、最近コーエーさんが発表されたVR向けの体感マシン「VR SENSE」などが出てきて、出先で体験できる機会が増えるとだいぶ変わってくるのかなと思っています。それでももう少し時間がかかると思います。2017年になって「VRブームは終わった」みたいなことを言う人も目立ってきてますが、けっしてそうではない。

── 分かります。「ブームの落とし穴」とか言い出して……

北尾 でもVRは本当にこれからだと思うんですよね。ちょっと触ってみて「VRすごい」というデモではなく、きちんと遊べるコンテンツを開発する人もまだまだ少ない。そこはすごく増えてぼしい。

── 最後に、今後どんなVRタイトルを作っていきたいというお話をお聞かせください。

北尾 私たちとしては、人が出てくるのは作ってみたいなとは思っています。

── 先ほどの「女の子が出てくるコンテンツはみんなが作るからやらない」という話と真逆な気がしますが……。

北尾 人だけど、そこはリアルが元ではなく、幻想世界の人を作ってみたいなと。既存のVRコンテンツでいうと「刀剣乱舞VR」の方向性。

── おー。あれはよくできてますよね。

北尾 そうしたバーチャルの人とコミュニケーションが取れるものは、まだまだ実験レベルで伸びしろがあるだろうと考えています。実際に開発するかどうかは別として、興味はあります。VRはまだまだ踏み荒らされてないところが多くてすごく楽しいジャンルです。ジェムドロップも当然、この分野に積極的に挑戦して行きますので、今後にご期待ください。

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