インタビュー
» 2017年03月06日 16時30分 公開

異色のPlayStation VR向けゲーム「ヘディング工場」ができるまで(2/3 ページ)

[広田稔,ITmedia]

カスタム性やホコリの掃除まで配慮されたPC

── そんな「ヘディング工場」はどんな環境で開発されたのでしょうか? PCはツクモ製と聞きいていますが。

北尾 これはリアルな話ですが、ジェムドロップという会社は私1人で創業して、半年くらいずっと1人で仕事してたんです。当時、資金は限られていたけれど、安くて、高性能で、でもタワーじゃなくて小型なデスクトップが欲しかった。

 そんなタイミングで知り合いに相談したところ、ツクモさんのPCを勧められたのがきっかけです。調べて見るとスリムPCの「AeroStream」(エアロストリーム)シリーズを見つけて、値段も手ごろだったので、実際に導入してみたらきちんと安定して動作してくれた。手狭なオフィスでも邪魔にならないサイズだし、見た目が変にデザインされてなくてシンプルなところも気に入っています。

開発にはAeroStreamシリーズを使用したという。省スペースなミニタワーながら、VR開発にも不足のないハイスペック構成を選べるのが特徴だ

── スペックはどんな構成ですか?

北尾 当初のモデルは確かメモリが8GBで、HDDが1、2TBぐらい。グラフィックスカードはGeForce GTX 660 Tiだったと思います。業務上は光学ドライブは使わないので、つけていません。

── 当時使っていたVRヘッドマウントディスプレイは何でしょうか?

北尾 Oculus RiftのDK2(第2世代開発キット)です。当時、「VR Ready」なPCという考え方がなかったのでそこまで高性能なグラフィックスカードを選びませんでしたが、最近ではGeForce GTX 970を搭載したマシンに切り替えています。

── スリムなAeroStreamシリーズでも、BTOでカスタマイズすれば、高性能なVR対応のグラフィックスカードが選べるわけですね。

北尾 そうです。VR開発機においてGPUは重要です。さらにCPUも、当時Core i7で一番上のものを選びました。特にVRコンテンツはそうなんですが、いろいろなPC構成できちんと動作するのか試しておきたいところがあります。そういう意味で、構成をカスタムができるところがありがたいです。

── 実際、デスクに置いてみてどう感じました?

北尾 ちょうどいいサイズですね。今は弊社、ブーメラン型のデスクですが、その前は横が120cm、縦が60cmぐらいの机だったんです。

── ちょっと狭めですね。

北尾 そうですね。その机にディスプレイを2枚おいてギリギリぐらいだったので、コンパクトな本体サイズは助かりました。あとは足をつけての床置き。タワーだとちょっと邪魔になりますが、スリムタイプだとスッと入れられます。あとはこれはゲーム業界特有の話だと思うのですが、みんなフィギュアを買ってPCの上に置くんですよね。これがタワーを机おきにすると高過ぎて見えなくなってしまうんですが、AeroStreamならちょうど目の高さに来る(笑)

── それは思わぬ効果ですね(笑)。VRヘッドマウントディスプレイでは、HDMIやUSBなどかなり多くの端子を使いますが、端子数では不満はなかったですか?

北尾 最低限ぴったりそろっていて、今のところ不満はないです。購入後にアップグレードするということもあまりないですし。カスタムで言えば、万が一のトラブルをなるべく減らす意味で、うちはHDDは必ずカスタムでウエスタンデジタルがNAS向けに販売している高耐久性の「Red」シリーズを選んでます。そうした細かいポイントも抑えてくれているのがありがたいです。

── 企業のニーズにあわせて柔軟にカスタマイズできるわけですね。実際にPCでトラブルが起こった、例えば、壊れてしまったことはありますか?

北尾 ここ3年半、ツクモさんから買ったPCはまだ1台も壊れていないんですよ。それが現状ですごく信頼していて、やっぱり「さすが国産」ってところですよね。

── 3年半というと、古いマシンは結構内部にホコリが溜まって、トラブルにつながりそうですが。

北尾 それもよく考えられていて、ケースの前後をカチャっと開けるとちゃんとフィルターがついていて、掃除機で吸えばいい感じになっています。それこそ年1回、大掃除のときとかに、開けてブーンって吸うだけで完了です。

── おー!メンテナンス性も抜群みたいな。すごく現場のことが考えられている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう