LINEが3月2日に発表した、“俺の嫁”デバイス「Gatebox」を作るウィンクルの買収について、ウィンクルの代表取締役、武地実氏に経緯などを伺った。
「2016年末ごろからLINE株式会社CSMOの舛田氏とお話を重ね、LINEの持つAI技術と弊社が持つホームロボット開発における表現力やノウハウを組み合わせることで、Gateboxの開発と事業展開をより早く加速できると考え、今回の提携に至りました」(同氏)。
「今回の提携はGateboxをより良い製品へとさらに進化させるためのものです。引き続き『人とキャラクターが共に暮らせる世界』の実現を目指し、さらに組織を拡大し、技術の向上へ取り組んで行きたいと思います」(同氏)。
ウィンクルが作るGateboxは、円筒形の透明ケースに配置した半透過スクリーンに映像を投写することで、あたかもケース内にキャラクターが存在するかのように浮かび上がった形で表示できるのが特徴。
ケース内のキャラクターとは話しかけることでコミュニケーションしたり、スマートフォンの専用チャットアプリから帰宅時間を送ることで照明などをつけて待ってくれたりと、キャラクターとのコミュニケーションを主眼に置いたIoT家電ともいえる。
以前に取材した際には、「これから出荷までの残り1年で、今以上のコミュニケーション体験ができるようにブラッシュアップしていく」と聞いていた。LINEのAI技術によってコミュニケーション力が豊かになった「逢妻(あづま)ヒカリ」ちゃん(製品初期コンテンツキャラクター)に期待したい。
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