PC USER Pro
レビュー
» 2017年04月22日 12時00分 公開

エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 クラウド連携・リモートアクセス編2017年春はこれを買う!(3)(2/5 ページ)

[山口真弘,ITmedia]

ASUSTOR「AS3102T」のクラウド連携

 「App Central」から「DataSync for Dropbox」を探してインストールを行う。起動するとDropboxとの連携を求められるので認証を行ったのち、ローカルの同期フォルダおよびフィルターのルール、帯域制限、同期の方向を設定、完了すると同期が行われる。Synology、QNAPとほぼ同じフローだ。

 同期できるフォルダは「Home」フォルダの下であれば自由に指定でき、複数を同時に選択できる。同期の方向は双方向のほか、“DropboxからNAS”および“NASからDropbox”の3つから選べるので、NASのフォルダをDropboxでバックアップすることや、DropboxのフォルダをNASでバックアップすることもできる。

 ホーム画面ではファイルごとの同期の進捗(しんちょく)も見られるほか、Dropboxの残容量も見られるので全体的に分かりやすい。SynologyやQNAPほどの詳細な設定はできないが、エントリーNASとしては十分に及第点だ。5点満点で4点。

photo 「App Central」にある「DataSync for Dropbox」をインストールする。対応するオンラインストレージがそのままアプリ名に表示されているのは不慣れなユーザーにとっても分かりやすいだろう
photo 起動画面。「サインイン」をクリック
photo Dropboxの認証画面が表示されるので「許可」をクリック。なおこの時点でDropboxにログインしていない場合ログイン画面が表示される
photo ローカル同期フォルダを選択する。複数を指定することも可能
photo 必要に応じてフィルタリングルールを設定して不要なファイルを同期対象から除外できる
photo 同期の方向は同期(双方向)のほか、DropboxからNAS、およびNASからDropboxの3つから選べる。選択したら「終了」をクリックして設定を完了させる
photo ホーム画面では同期設定の概要のほか、転送中のファイルの進捗、残容量なども表示される

アイ・オー・データ機器「HDL2-AA0/E」のクラウド連携

 ホーム画面の「システム」→「パッケージ管理」→「追加」で「クラウドストレージ連携」を追加することで、共有フォルダのメニューに「Dropbox同期」が表示されるようになる。チェックを入れるとDropboxとの同期が可能になる。

 Dropbox上の個別のフォルダは指定できず、NAS上で指定した共有フォルダが丸ごとDropboxと同期される。また同期方向を自由に設定できる他社と違って、つねに双方向でしか同期できないほか、フィルタリングなどのルールも設定できない。ニーズに合わせたきめ細かな使い方には不向きだ。

 また、完全なリアルタイムではなく1分ごとの同期となるほか、メンテナンスなどのために同期を一時停止するためのボタンもないなど、他社に比べると不自由な印象が強い。5点満点で2点。

photo 最初にシステム→パッケージ管理→追加で「クラウドストレージ連携」にチェックを入れて「追加」をクリック。これで各共有フォルダでクラウドストレージとの連携が可能になる
photo ホーム画面に戻って「共有」→「フォルダー」→「一覧」でフォルダの一覧を表示する。今回は「disk1」を同期対象に指定するので「変更」ボタンをクリック
photo 「Dropbox同期」にチェックを入れて「変更」をクリック
photo 設定が変更されたことが見だしの下に表示された。「Dropbox同期」の下に「認証」というリンクが表示されるようになっているのでクリックして開く
photo 利用ブラウザによってはここで無反応になったり、この画面のようにフレーム内では表示できずエラーが出る場合がある。仕方ないので新しいウィンドウで強制的に表示させる
photo Dropboxの認証画面が表示されるので「許可」をクリック。なおこの時点でDropboxにログインしていない場合はDropboxのログイン画面が表示される
photo NASとDropboxの認証が完了した。これであとはDropboxとローカルの共有フォルダが双方向で同期するようになる(同期方向は指定できない)
photo 容量制限などで同期のエラーが発生した場合はホーム画面左上の「通知」に表示される

クラウド連携の総評

 機能面ではSynologyとQNAP、インタフェースの分かりやすさでSynologyとASUSTORが優れており、トータルではSynologyが一歩リードといったところ。アイ・オーは双方向以外の同期ができず、また同期対象として指定できるフォルダも制限があるため、利用できるシチュエーションが大幅に限られる。同じ「Dropboxと同期できる機能」でありながら、他の3社とは全く別物という印象だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.