実際のゲームベンチマークも、最適化が効いているようで、部分的にはRyzen 7 1800X時のスコアよりも高く、Core i7-7700Kとの差が縮まっているのが特徴だ。まずはRise Of The Tomb Raider。1920×1080ピクセルについては多少の差が出ており、しかし最新環境のRyzen 5ではCore i7-7700Kとの差も1fps程度となった。一方で3840×2160ピクセルになるともはや誤差の範囲でしかなく、スコア的にはCore i7-7700Kを上回るものもあった。最小fpsについても同様。ただし、1920×1080ピクセルや2560×1440ピクセルを見る印象では、Ryzenのほうがフレームレートの落ち込みが少ないように見える。
The Divisionも、Ryzen 7 1800X検証時はわずかにCore i7-7700Kよりも低い値だったのだが、Ryzen 5はどちらもこれを上回っている。とはいえ、そこまで大きく引き離すほどではないので、ほとんど互角と言うところだろう。こうなれば、グラフィックスカードを搭載する前提であれば、Ryzen 5とCore i5で、コストやマザーボード等の魅力で天秤にかければよいと言えそうだ。
ただし、Rise Of The Tomb RaiderやThe Divisionではよいスコアを見せていたRyzenだが、Watch Dogs 2に関してはまだ最適化できていないようである。こちらも誤差の範囲と言えばそれで済ませる程度ではあるが、平均fpsでは2.5フレーム差が付き、最小fpsもCore i7-7700Kよりもやや低いようである。
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