Appleはこの秋、「iPadにとって史上最大となるソフトウェアリリース」とうたうiOS 11をリリースします。数々の新機能は6月のWWDC(世界開発者会議)で発表されましたが、具体的にはiPad上でどんなことができるようになるのでしょうか? Appleが先週公開したプレビュービデオ6本で、気になる操作感をチェックしましょう。
画面下に表示されるDockには、より多くのアプリが配置できるようになります。アプリを長押しすれば最近開いたファイルが表示され、すぐに呼び出すことも可能に。
写真を誰かに送りたいときは、カメラロールからメッセージアプリに写真をドラッグ&ドロップするだけです。画像をシェアする方法がより直感的になりました。
iOS 11では新たに「Files」アプリが登場。ファイルをフォルダで整理したり、複数のオンラインストレージサービスにあるファイルを「Files」アプリで呼び出したりできます。Macで言うところのFinderや、Windowsのエクスプローラのようなイメージでしょうか。
生産性向上が求められる現代において、物事をより多く、より素早く行うには、作業を同時進行できるスキルが必要です。そこでiOS 11でも、マルチタスク機能が強化されました。
アプリを起動した状態でDockを呼び出し、別のアプリをDock以外の場所へドラッグ&ドロップすると、新たにウインドウが立ち上がり、アプリ間でデータが簡単にやり取りできます。画面を2分割する「Split View」機能がさらに進化した感じ。
iPad ProとApple Pencilのコンビもビジネスの頼もしい相棒になります。メモアプリのスキャンモードを起動し、書類をカメラでスキャン。Apple Pencilで書類に署名したら、そのままアクションボタンからメールなどに添付できます。
こちらもApple Pencilを使った新機能。iOS 11を使って、さまざまな書き込みをより簡単に素早く行いましょう。
Apple Pencilでロック画面をちょんと押すと、メモ画面が現れるので、思いついたアイデアやToDoを忘れずに記録できます。取り出す手軽さはもはや紙のメモ帳とペンに近いので、メモ用ノートを持ち運ぶことがなくなりそう。メールに添付された書類や写真、スクリーンショットにも簡単にマークアップしてシェアできます。
最後は原点に戻り、人間の指を使ったiPadの活用方法を紹介します。複数のファイル選択は、左右の指を使いより直感的な操作に。アプリの切り替えは画面下から上にスワイプし、コントロールセンターを呼び出します。
アプリを閉じるときは、5本指で「ウッ!」とピンチイン。気分はもう「マイノリティ・リポート」でバーチャル画面を操作するトム・クルーズです。
なおAppleは開発者向けのベータ版のほか、一般ユーザー向けにもパブリックβを公開しており、Apple Beta Software Programに登録することでプレリリースバージョンを試すことができます。正式版は例年通りなら9月ころにリリースされるはず。iPadユーザーは特に楽しみですね。
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