中毒性のあるVRを目指して――激アツ対戦VRゲーム「アーティファイト」の体験展示がアキバでスタート

» 2017年11月02日 22時29分 公開
[ITmedia]

 11月3日から秋葉原のG-Tune:Garageで、VRゲームの新作「アーティファイト」の一般向け展示が始まる。

スピンバイクで自機を駆り、敵機を撃破する対戦型体感VRシューティング「アーティファイト」

 「頭脳と脚をフル回転させる、白熱の3分間!!」をうたうアーティファイトは、フィットネス用スピンバイクとHTC Viveを組み合わせたシューティングバトルゲームで、プレイヤーがペダルを漕ぐと自機が動く独特な操作感が特徴。戦車のようなユニットを駆り、マップ上に配置されたクリスタルを砲撃で破壊したり、敵陣営のプレイヤーを撃破したりしてポイントの勝敗を競う。

 そのテーマは「VRゲームでいかに体を動かすか」だという。今回の作品について、開発元であるアンビリアル代表の前原氏は「仮想世界で普段はできないことを実現するのがVR。その中に単なるコンテンツ消費ではなく、実際に体を動かす体験も取り入れたかった」と語る。

ペダルの回転が搭乗マシン(戦車)のスピードと連動する

 「VRゲームの多くは、体験して『わぁすごい』とは思えても、1回やってみたら十分で、何度もやりたいと思えるものは少ない。そこで(ホラーゲームのようなコンテンツ消費型ではなく)、eスポーツを意識した競技性のあるものと、実際に体を動かす体験を組み合わせ、ゲームをしていたらいつの間にか運動していたというような中毒性のあるゲームを目指した」(前原氏)。

アンビリアル代表取締役社長の前原幸美氏

 実際に体験してみたが、ペダルを漕ぐとそのスピードに応じて自機が進み、コントローラーで旋回し、マップに配置された障害物に身を隠しながら、視線で敵機を追って砲弾を撃ち込むという、シューティング要素と戦略性、そして実際に体を動かす体験の融合は、確かに何度も試してみたくなる中毒性がある。3分弱の対戦が終わるころには、じっとりと汗をかくほど夢中でペダルを漕いでいた。冬なのに暑い!

 ただ、没入感という側面では、ペダルを漕ぐ動作と戦車の動きが頭の中で一致しない(なぜ自転車を漕ぐと戦車が動くのか直感的に分からない)ため、ややチープな印象もある。せっかくのVRなのに平面しか考慮されていない作りも少し残念だ。バイク筐体を使った体感ゲームなら、ペダルを漕いで人力飛行機を飛ばすアーケードゲームの(個人的)名作「プロップサイクル」(ナムコ/1996年)のようなタイトルを是非作ってほしいと思います!

ちなみにVRデモで使用されている機材は、高性能なコンパクトゲーミングPC「NEXTGEAR-C ic100」だ。おなじみG-Tune担当の安田氏に対戦を申し込んだところ、「諸事情で対戦は受けられない」とのこと。アーティファイトの体験条件に体重90kgの体重制限が設けられているが、まさか……そしてこの笑顔である(うざい)

他媒体との対戦結果は、僅差で敗北。別にまだ本気じゃないし

 なお、アーティファイトはまだ開発を継続中だが、複数のアミューズメント施設で導入の話が進んでいるという。現在は最大6人のオンライン対戦に対応しており、将来的には搭乗できるマシンタイプを増やしたり、ステージを増やしたりする計画があるそうだ。今後のバージョンアップに期待したい。

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