ついに発売されたiPhone X。指紋認証の代わりに顔認証の「Face ID」が採用され、ロック解除やApple Payの認証がよりスムーズになりました。確かに便利そうではありますが、女性として気になるのは、メイク顔とスッピンが違っても、きちんと認証してくれるのかどうかということ!
そこで今回、Face IDの精度を検証してみました。ちなみに写真はiPhone Xの前面カメラを使い、ポートレートモードで撮影しています。前面カメラの実力チェックと合わせてどうぞ。
まずは自分の顔をFace IDに登録します。登録と言っても、画面の指示に従って、前面カメラに向かって顔をくるりと回す動作を2回行えばOKです。本体前面の上部にあるTrueDepthカメラが、3万以上の目に見えないドットを顔に投射し、顔を3Dで認識します。
今回はフルメイクをした状態でFace IDを登録しました。使っているのは、ファンデーション、アイブロウパウダーと眉マスカラ、ブラウンのアイシャドウ、マスカラ、チーク、リップ、ハイライトとシャドウくらい。メイクにかかった時間は20分ほど。特に濃いとも薄いとも言われない普段のメイクです。
登録したメイク顔をiPhone Xにかざすと、ロックは一瞬で解除されました。まるでロックをかけていないときと同じくらい、スムーズに画面を開くことができます。なんてシンプル!
次にコッテコテの“舞台メイク”でFace IDを試しました。目の周りはリキッド、ペンシル、クレヨンのアイライナーで派手に囲み、目のサイズは1.2倍に。それでも問題なくロック解除できました。
ではスッピンはどうでしょうか? 結果は……問題なくロック解除できました! ただもともと私の顔が濃い方なので、認証のハードルが低かったかも。目のサイズが倍になるような、別人クラスの変化を起こせる女子がいたら、Face IDに挑戦してみてください。
もし整形メイクのせいで最初は認証されなかったしても大丈夫。認証に失敗するとパスコードの入力画面が出てくるので、パスコードでロックを解除できます。
さらにFace IDは機械学習を行うので、パスコード入力で認証するうちに、整形メイクの顔とスッピンどちらも登録した本人だと徐々に学習していきます。3〜4回繰り返せば、最終的にはどちらの顔でもFace IDでロック解除できるようになるというスムーズな仕組みが構築されています。
iPhone X発表当時は、「メイクで顔が変わるから顔認証が不安」という女性の意見をよく目にしましたが、このように心配する必要はまったくなし! 安心して可愛いは作れます。
唯一不満があるとすれば、マスクを着用すると認識してくれなかったことくらいでしょうか。これからの季節、日本では特にマスクをつける機会が増えるので、少しだけ面倒くさいように思いました。女性の場合、スッピンを隠すためにマスクをつけるパターンも多いので、外だと顔認証はちょっと恥ずかしいかも。スッピンを見られるのがどうしてもイヤなら、パスコードで解除しましょう。
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