続いて、3Dグラフィックのパフォーマンスを見るために「3DMarkでベンチマークテストを行った。
結果は以下の通り。
スコア的にはモバイル向け第7・8世代Core iプロセッサの内蔵GPUよりも同等か良好な結果……なのだが、Radeon Vega 10コアを内包していることを考えると、「思った以上に低いスコア」と思えてしまう。
ただ、繰り返しだが、“GPUを内包したCPU”としては十分な良好なパフォーマンスを発揮していることには変わりない。
今度は視点を変えて、「CrystalDiskMark 6.0」で内蔵SSDの読み書き速度をチェックしよう。
今回使った720Sには、Samsung Electronics製の「MZVLB512HAJQ」が搭載されていた。カタログではシーケンシャルリードが3000MB/秒、シーケンシャルライトが1800MB/秒というスペックのNVMe SSDだ。
アプリでの実測結果は以下の通り。
十分すぎるほど高速だ。これだけの速度が出れば、よほどのことがない限りデータの読み書きにおいて不満を覚えることはない。
ideapad 720SのRyzen 7 2700Uモデルは手頃な価格で、良好な処理能力を備えたモバイルノートPCという観点では良い選択肢の1つではある。
実際に使ってみると、APU搭載ノートPCにありがちだった「グラフィック番長」的な側面はなく、何事もバランス良く快適にこなすことができる。電源オンからログイン画面の表示まで3〜5秒程度で進むので、「PCは常にシャットダウン派」の人でもかなり快適に使えるだろう。
バッテリーも実働ベースで3〜4時間は持つ。使い方次第だが、多くの人にとっては、これだけバッテリー駆動できれば十分なはずだ。
ただ、細かいことだが、GPUのポテンシャルを考えると、グラフィックのパフォーマンス面をもう少し頑張ってほしかったとも思う。この点はレノボ、あるいはAMDの“宿題”になりそうだ。
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