エプソンは8月30日、インクジェットプリンタの新製品として11機種16モデルを発表、9月13日より順次発売する。今後1年間の販売目標台数は約200万台。
2018年秋のラインアップは、「エコタンク搭載モデル」や「カラリオ」シリーズを中心に、(用途に合わせて)「選べるプリンタ」をアピールする。個別に見ると、エコタンク搭載モデルは、要望が多かった白モデルを投入するとともに、コンシューマー領域とビジネス領域の中間を埋める「EW-M630T」を新たに追加。この他、モノクロレーザーからの置き換えを狙う「PX-S170T/UT」と、コンパクトA3ノビ対応の「PX-S5010」が登場した。一方のカラリオは、デザインを刷新しつつ、スマートフォンとの連携機能を強化している。
エコタンク搭載モデルのトピックは、既存の「EW-M770TW」「EW-M670FTW」「EW-M571TW」にホワイトモデルを追加したのがまず1つ。海外で先行展開してきたエコタンクはもともとコスト面を最重視したモデルだったが、国内投入後、世代を重ねることに洗練され、今回国内市場で要望が多かった白モデルを加えた。
家庭のインテリアと調和しやすいだけでなく、クリニックの受付をはじめ、白基調の製品が好まれる特定業務でもマッチしやすいカラーリングだ。また、ミドルレンジクラスの「EW-M630TW(ホワイト)/TB(ブラック)」を投入し、エコタンク搭載モデルのラインアップをさらに拡大している。
この他、エコタンク搭載モデルにモノクロ機の「PX-S170T/UT」を加えたのも目を引く。プリントコストを約0.4円に抑え、モノクロレーザーからビジネスインクジェットへの置き換えを狙う戦略的製品だ。なお、インクは他のエコタンク搭載モデルと同じブラック(YAD-BK)を利用できる。
予想実売価格は、EW-M770TWが5万円台後半、EW-M670FTWが5万円台中盤、EW-M630TWが4万円台前半、EW-M571TWが3万円台中盤、PX-S170T/UTが2万円台前半、PX-S5010が2万円台後半。
一方、カラリオはハードウェア面を旧モデルからほぼ引き継ぐ「EP-881A」「EP-811A」「EP-711A」を投入。カラーバリエーションとして用意されているブラックとレッドのモデルが新デザインに変わっている。具体的には、旧機種でマット仕上げだった塗装が、よりつややかな光沢仕上げに変更された。
また、スマートフォンとの連携機能が強化され、プリンタ側に表示されたQRコードをカメラで撮影すると自動的にプリンタとの接続が確立され(iPhoneの場合。AndroidはQRコードの読み込みなしで自動的に設定が完了する)、手軽にスマホからの印刷が行えるようになった。
予想実売価格は、EP-881Aが3万円台前半、EP-811Aが2万円台中盤、EP-711Aが1万円台後半になる見込み。
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