それではGeForce RTX 2070のパフォーマンスを見ていきたい。今回は、GeForce RTX 2080 TiとGTX 2080の検証時に用いた構成と環境を合わせ、先のデータにRTX 2070のスコアを加える形で進めた。
検証環境 | |
---|---|
CPU | Intel Core i7-8700K |
マザーボード | ASUSTeK ROG MAXIMUS X HERO(Intel Z370) |
メモリ | Kingston HyperX Predator DDR4 RGB HX429C15PB3AK4/32(DDR4-2666使用)8GB×4 |
グラフィックスカード | GeForce RTX 2080 Ti |
SSD | Intel Optana SSD 800p SSDPEK1W120GA01(Optane NVMe 118GB)+WesternDigital WD Black NVMe SSD WDS100T2X0C SSD1TB(3D TLC NVMe 1TB) |
電源 | Corsair HX1000i(80PLUS Platinum 1000W) |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
まずは3DMarkのスコアを見ていきたい。GeForce RTX 2070のスコアは、GTX 1080 TiとGTX 1080の中間からややGTX 1080寄りといったところだ。Fire Strikeのスコアは2万ポイントの大台に乗せている。加えてTime Spy以上ではGeForce GTX 1080よりもGTX 1080 Tiに近いスコア。DirectX 12性能という点で期待が持てそうだ。
VRMarkについては、GeForce GTX 1080よりもGTX 1080 Tiのスコアに近い。GeForce RTX 2080はそこからもう少し高いスコアなので差はあるが、GTX 1080 Tiに近いという点は明るい話題だろう。なお、Orange Roomについては、前回の計測で上位GPUたちのスコアが横並びなってしまっていることから、他にボトルネックがあるものと思われる。
それでは実タイトルのビルトインベンチマークテストでフレームレート結果を見ていこう。まずはShadow of the Tomb Raider(DirectX 12)。3840×2160ピクセルで60fps超を満たすことができたのは「最低」画質時のみだ。ただし、GeForce GTX 1080では60fpsを満たせなかったところを、RTX 2070はプラスαのパフォーマンスがあるぶん上回っている。GeForce RTX 2070のカバー範囲である2560×1440ピクセルは「最高」画質で60fpsを上回った。「最高」画質でのプレイにはなんら問題ないといえる。1920×1080ピクセルについては、「最高」画質で94fpsを記録しており、60Hz超のゲーミングディスプレイでのプレイが現実的となる。
Hitman(2016)のDirectX 12、同11では、どちらのバージョンもグラフとしては同じような形をしていた。
Tom Clancy's Ghost Recon Wildlandsは、3DMarkと同様の傾向で、ポジションとしてはGeForce GTX 1080の少し上といったところだ。解像度と画質プリセットで見ると、3840×2160ピクセルでは「低」画質まで落として60fpsを超えるが、2560×1440ピクセルなら「高」画質で86.59fpsを記録することができた。実際にはこの1つ上の「非常に高い」画質でも平均76.96fps、最少62.5fpsだったので、最高画質である「ウルトラ」以外は大丈夫ということになる。1920×1080ピクセルについては「ウルトラ」画質でも問題ない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.