2018年に買って使ってグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5(3/5 ページ)

» 2018年12月21日 06時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

スマホ・ケータイ部門:フューチャーモデル「NichePhone-S 4G」

 スマホ・ケータイのジャンルに移ろう。2018年は「iPhone XS Max」や「Pixel 3」なども購入したのだが、これらをベストチョイスに挙げるにはあまりにも普通すぎて面白みがないので、ここではカードサイズのケータイ「NichePhone-S 4G」を挙げておきたい。

 本製品は、秋口に話題になったドコモのカードケータイ「KY-01L」よりも若干前に発売された、52gという軽さが特徴となるSIMロックフリーのカード携帯だ。従来の「NichePhone-S」の後継モデルという位置付けで、4Gへの対応やバッテリーの強化など、さまざまな部分で進化が見られる。

 元々筆者は、災害時などの緊急時に通常のスマホとは別の回線が使える携帯電話を探していて、その過程で本製品を入手した。本製品はテザリング機能に対応していることから、普段はWi-Fiアクセスポイントとして利用し、いざという時に通話やショートメールを使うという形で、日々の運用サイクルにうまく組み込めるというわけだ。何より、普段から持ち歩いてもかさばらないのがうれしい。

 文字入力などの操作性はかつてのガラケーに近く、画面の小ささもあって決して使いやすいと言えず、常用するには厳しい印象だが、緊急時に多少手間取ってもショートメールを送れれば十分なので、前述のような筆者の用途であれば問題ない。このあたりは用途によって評価が分かれるポイントだろう。

 もう1つの利点は運用コストで、本製品は音声通話に対応した格安SIMカードと組み合わせることで、端末代が1万円ちょっと、さらにその後は音声通話も含めた接続プランが月1000円台と安価に運用できる。緊急時の用途であれば、日々のコストはなるべく下げたいので、このことは有利に働く。

 スマホの2台持ちなど、緊急時の回線をすでに確保している人には機能面では必要ないかもしれないが、それでもこの軽さとコンパクトさは大きな魅力だ。スマホの2台持ちだと重量が増加しがちなため、なるべく軽量でかさばらず、また運用コストも低いことを条件とするのであれば、本製品がベストチョイスとなる人も多いのではないだろうか。

iPad Pro NichePhone-S 4Gの本体はまさにカードサイズだ。ボタンのサイズは、親指で押すのも可能なほど大きく、キータッチもしっかりしている
iPad Pro 横から見たところ。ドコモのカードケータイ「KY-01L」(厚みが約5.3mm)に比べると、9.5mmの本製品の方がやや厚みはある
iPad Pro 本機はテザリング機能を搭載しており、外出先でWi-Fiルータとしても活用できる。普段はこの使い方がメインになるという人も多いはずだ
iPad Pro 充電を専用のマグネット端子経由で行う必要があるのがネックの1つ。次期モデルでは改良を望みたい

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