NEC パーソナルコンピュータ(以下、NEC PC)は1月22日、2019年PC春モデルとして、一体型デスクトップPC「LAVIE Desk All-in-one」と15.6型ノートPC「LAVIE Note Standard」、12.5型モバイルPC「LAVIE Note Mobile」を発表した。
既に製品ニュースは掲載しているので、ここでは製品発表会の様子と新モデルの見どころを紹介しよう。
春モデルの注目ポイントは大きく2点。1つは“世界初”(※)をうたう「ボイス起動」機能を搭載したLAVIE Desk All-in-oneだ(※Windows 10搭載PCでシャットダウン状態からの音声操作による起動において。27型モデルのみ対応)。
2019年はPC-8001の登場から40年。その40年間変わらなかったキーボードとマウスによる操作を、今回のボイス起動によって「真のHome PCを目指し、キーボードとマウスの操作から解放する」(同社)とアピールする。とはいえ、OS起動後の音声操作はCortanaを利用する仕様で独自性はない。なお、OSをわざわざシャットダウンするユーザーがそもそもどのくらいいるのか、という疑問に対しては、「旧来のデスクトップユーザーは意外といる」(同社)らしい。
外観は液晶ディスプレイが宙に浮かぶような、ユーザーの没入体験を重視したデザイン。PCに対するユーザーの不満として、起動の遅さが最も多く挙げられることから、ストレージにIntelのOptaneを採用し、大容量とパフォーマンスを両立した。この他、家庭用ゲーム機などのディスプレイとしても使えるHDMI入力を搭載している。
店頭向けモデルの実売予想価格は、27型の上位モデルが24万4800円、下位モデルが19万4800円、23.8型の上位モデルが22万9800円、下位モデルが15万9800円(全て税別)。
2つ目の目玉は、学生向けのLAVIE Note Mobile。同シリーズは学生の所有率が高いことで知られており、同社の調査結果から学生の95%がレポートを作成し、その生産性にキーボードが大きく影響することから、春モデルではキーボードを大きく改良したという。
具体的には、ボディー左右の端までキーボードを大型化し、フルサイズキーボードに近い使い勝手を実現した。旧モデルと比較して面積は約10%向上、また、図書館のノイズレベルを下回る静音キーボードを採用した。この設計から各種コネクターは全て背面側にレイアウトされている(メモリカードスロットやヘッドフォン入力も背面にある)。大学生をターゲットにした本製品では、軽さとデザイン、価格、小ささの4つのバランスを重要視したという。
Core i5-8220Yを搭載する上位モデルの価格は14万4800円、Celeron 3965Yを搭載する下位モデルの価格が10万9800円(ともに税別)。
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