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レノボの大和研究所がアジャイルで開発した「ThinkSmart」とは?(1/2 ページ)

» 2019年02月13日 08時00分 公開
[田中宏昌,ITmedia]

 「他社では当たり前かもしれないが、レノボの大和研究所としては珍しく事前に外部企業と連携してアジャイルで開発に取り組んだ製品であり、リリース後もアジャイルな開発を続けて最適なソリューションとして育てていきたい」

 2019年2月12日に行われた新オンライン会議システム「ThinkSmart Hub 700」の発表会で、レノボ大和研究所 エンタープライズソリューション開発 熊木淳氏がそう説明した。レノボの大和研究所といえば、同社のノートPC「ThinkPad」シリーズの研究・開発でおなじみの機関だが、Thinkブランドを冠したオンライン会議システムについても、さまざまなノウハウが投入されている。

ThinkSMart オンライン会議システム「ThinkSmart Hub 700」
ThinkSMart 大和研究所としては珍しく、製品開発段階から他社と共同で開発を進めた

 熊木氏は「会議の民主化というビジョンを掲げ、本製品の開発に取り組んだ。大会議室から、米国ではハドルルームと呼ばれる小会議室まで対応しようと想定した。1つの画面を見たり、4つに分割したりといったコラボレーションモードに加え、HDMIとUSB端子でThinkSmart Hub 700をPCと接続することで自分専用端末として扱えるパススルーモードを用意(PCの周辺機器となる)したり、柔軟性の高いコンテンツ共有をデザインポイントとして考えた」と解説。

ThinkSMart レノボ大和研究所 エンタープライズソリューション開発 熊木淳氏
ThinkSMart 有線や無線接続に対応した「コラボレーションモード」と、クライアントソフトを使わずに利用できる「パススルーモード」を用意

 さらに「大型のスピーカーを内蔵すると振動が激しく、マイクが拾ってしまうとビビリ音が発生してしまうので、音響的にどうやってセパレーションするのかが課題だった。マイクとスピーカー、PC部分をきちんと分けるデザインを採用したり、アルミのダイキャストのボディーでダンパーを使ってマイクをボディーから浮いたデザインにしたり、大型かつ低速で動く冷却ファンで低ノイズを実現している」とさまざまな工夫を指摘した。

ThinkSMart オーディオ・ファーストを掲げて内部構造をデザイン

サブスクリプションモデルを採用

 このThinkSmart Hub 700は、レノボ・ジャパンが企業の働き方改革を推進するオンライン会議システムとして、2019年2月12日に発表、3月より販売を開始する製品だ。価格は税別39万9000円となっており、2年目以降にフル機能を使う場合は「ThinkSmart as a サービス利用権」の購入が別途必要となる(価格は後日発表)。対応OSはWindowsとAndroidで、iOSは現時点で非対応だ(検討は進めているとのこと)。

 発表会では「LTEが普及して5Gが目前に迫るなど、ようやくストレスなくテレワークやオンライン会議ができる時代がやって来た。とはいえ、少しずつ普及はしているものの、まだ国の目標値を下回っている状態だ。当社が行ったアンケート調査によると、約3人に1人で導入されたオンライン会議システムを活用できておらず、オンライン会議利用者のうち、約20%の人が会議に5分以上遅れているという衝撃的な結果が明らかになった」と、同社コマーシャル事業部 企画本部 製品企画部 プロダクトマネージャー 元嶋亮太氏が説明した。

ThinkSMart レノボが行ったアンケートによる働き方改革の理想と現実
ThinkSMart 導入されたオンライン会議システムを活用できていない人の割合

 働き方改革が叫ばれて久しいが、こういった状態を解消すべく新たに投入されるThinkSmart Hub 700は、利用者側だけでなく管理側も利用しやすいように随所に工夫が施されている。

 まず、スマートフォンなど投影する機器との接続に、超音波を使ったペアリング機能を実装しており、本製品からの出された会議用のミーティングIDをスマホのマイクで受信する仕組みを採用している。Bluetoothだと10m以上も電波が飛びすぎてしまうので、クローズドな会議には適さないとの判断で取り入れたという。

 画面の切り替えや音量調整、会議の開始などは上部にあるタッチ式スクロールホイール(タッチ&リング)を触るだけでよく、直感的な使い勝手を追求している。

ThinkSMart 出力4Wのスピーカーや6つの赤外線センサーを内蔵する
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