VAIOは4月10日、15.6型ノートPCの個人向け「VAIO S15」と法人向け「VAIO Pro PH」を発表した。同日より受注を開始し、4月19日に発売する。仕様のカスタマイズが可能な直販モデルの市場想定価格は、VAIO S15が11万9800円から、VAIO Pro PHは12万2800円からで、全国量販店向けの仕様が固定の標準仕様モデルは22万9800円からとなっている(いずれも税別)。
今回登場した新型VAIO S15は、15型クラスのスタンダードノートPCでは初のフルモデルチェンジとなり、ボディーデザインを含めて大幅なスペックアップを実現した。特にボディーはVAIO S11やS13と同様、液晶ディスプレイを開くとキーボード部分がチルトアップして手首への負担を軽減するヒンジ機構が導入された。
またキーボードベゼルとパームレストを一体化し、アルミニウムの1枚板で実現したフラットアルミパームレストの採用により、見た目の美しさとボディーの剛性アップを両立している。キーピッチはテンキー部分が約16mm、その他が約19mmで、キーストロークは約1.5mmだ。また、2ボタンを備えたタッチパッドも大型化され、従来機から約25%も面積が拡大した。
同社では新モデルの開発にあたり、従来機のユーザーにアンケート調査を実施したという。そこから見えてきた、GPUよりもCPUパワーを重視するハイパフォーマンスの追求、光学ドライブの継続採用、家の中での持ち運んでの利用(家中モバイル)といった要素を新型VAIO S15に盛り込んだ。
具体的には、CPUにIntelの第8世代Core i7-8750H(6コア12スレッド、2.2GHz〜4.1GHz)かCore i5-8300H(4コア8スレッド、2.3GHz〜4.0GHz)が用意され、メモリも4GB〜32GB(PC4-21300)まで選べるようになった。同社によれば、CPU性能は従来モデルから1.5倍も向上しているとのことだ。
グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel UHD Graphics 630だが、本機からTunderbolt 3をサポートしており、別途外付けGPU Boxを接続することで描画性能を高めることができる。
非光沢の液晶ディスプレイは15.6型になり(前モデルは15.5型)、画面解像度も3840×2160ピクセル、1920×1080ピクセル、1366×768ピクセルと選択肢が増えている。視野角は上下および左右ともに170度だ。
ストレージや光学ドライブの豊富なバリエーションは継承されており、後者にはDVDスーパーマルチドライブに加え、新たにUltra HD Blu-rayディスク対応のBDドライブが用意された。
ストレージも、第3世代ハイスピードSSD(NVMe)は1TB、512GB、256GBから、SATA SSDは256GB、128GBから、HDDは1TB(ハイブリッドHDD)、1TB、500GBから選択でき、SSDとHDDのデュアルドライブ構成も実現可能だ。
インタフェースは、前述のThunderbolt 3を除けば従来機と変わらない。HDMIやD-Sub 15ピンといった外部映像出力端子、SDXC対応のSDメモリーカードスロット、有線LAN、3基のUSB 3.0(Type-A、うち1つは給電機能付き)を側面に並べている。無線LANはIEEE802.11a、b、g、n、ac(MU-MIMO対応)に準拠し、Bluetooth 4.1をサポートする。
ボディーサイズは361.4(幅)×254.3(奥行き)×22〜26(厚さ)mmと、前モデルから底面積がコンパクトになった。重量も約2.25kgと約250gの軽量化を果たしている。バッテリー容量は40Whで、バッテリー駆動時間は約4.5〜8時間だ。
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