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» 2019年05月27日 07時00分 公開

プロ待望の細ペン登場 refeia先生が「Pro Pen slim」を試したよ待望のクラッシックペン(2/3 ページ)

[refeia,ITmedia]

「タブペン=高筆圧」時代の終わり

 そして時は過ぎ、Intuosシリーズは紙のような自然な摩擦を手に入れ、Cintiqシリーズも一貫性のある摩擦のマットな画面を手に入れました。筆圧への反応もずっとよくなり、フェザータッチや軽い筆圧で描いても意図した通りの濃淡で描けるようになってきました。

 機材の制約をユーザーが補う必要がなくなってきたのです。自分もどちらかというと高筆圧でしたが、疲れるのは絵を描くコストとして跳ね返ってくるのでうれしくないですね。だから、少しずつ癖を直して軽い筆圧を使えるようにしています。

細いペンのメリット

 細いペンには、ハッキリとしたメリットがいくつかあります。

 1つは軽いことです。高級ボールペンなどのようにイイモノ感が欲しい場合以外、特に描画用では軽いに越したことはないと思います。

 もう1つは動かしやすいことです。今は4K液晶タブレットの時代で、画面は従来よりも緻密な描き方に対応してきています。指先を使った動きでは、意識して描いてみると太いペンよりも自由度が高いと感じるはずです。

Pro Pen slim タブレットが4K対応で緻密な表示が可能になり、拡大しなくても細かいニュアンスを見ながら描けるようになりました

 このようメリットがあるため、高筆圧の時代も終わった今、細いペンの有用性は以前より増しています。とても残念なのは、これほど重要な細いペンが、現行世代に関しては2年間も提供されなかったことです。細いペンは従来世代では「クラシックペン」として提供されていたので、なおさらラインアップの欠落が目立ちました。

Pro Pen slimを“タダ”で試す方法

 さて、「細いペンを無視するには惜しい」というのが分かっていただけたと思います。でも「合うか合わないかは結局使ってみないと分からないのに、1万円(直販のワコムストア価格は税込み9720円)払うのはちょっと……」ですよね。そこで、タダで「ほぼPro Pen slim」な書き味を試す方法を書いておこうと思います。

 やりかたはいたって簡単、Pro Pen 2のグリップを外すだけです。ペン先の円すい形の部分がネジになっているので取り除き、サイドボタンを引っ張って外せば、グリップを引き抜くことができます。その状態でslimよりわずかに細いぐらいになります。

Pro Pen slim 上がPro Pen slim、下がPro Pen 2のグリップを取り外した状態

 タブペンは消耗品ですし、使っていればいずれ新たに買うことになります。このままじっくり使ってみて、気に入ったらそのまま使うなり、slimを買うなりすればいいのだと思います。自分はslimが出る前はずっとこの状態にテープを巻いて仕事をしていました。

Pro Pen slim Pro Pen slim(上)と、これまでの常用スタイルのPro Pen 2(下)。テープはいくつか試しましたが、シュアーテープが手触りと摩擦に優れていて、貼り方を調節するのも楽で良かったです

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