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11型iPad ProとSurface Go、テキスト入力で使えるのはどっち?テキスト入力一本勝負(後編)(2/3 ページ)

» 2019年06月14日 07時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

キータッチやキー配列をチェック

 続いてキータッチについて見ていこう。まずSurface Goのキーボードは、磁力で本体に吸着するカバー兼用の薄型ながら、外見からは想像もできないほどストロークは深い。構造もいわゆるパンタグラフ式で、ノートPCのアイソレーションキーと同じ使い勝手だ。またタッチパッドも付属しているので、マウスがなくても利用できる。

 一方、iPad ProのSmart Keyboard Folioは、反発力は十分でキーをきちんと押した感触はあるものの、さすがにSurface Goのキーボードに比べると、ペコペコとした独特の感触は好みが分かれる。表面がナイロン素材ではっ水性が高いという利点はあるものの、ことキータッチについては、Surface Goの方が万人受けするだろう。

iPad Pro Surface Go Surface Goのタイプカバー。キーは硬質なプラスチックで、ストロークはそこそこ深い。カタログ値は1mmとなっている
iPad Pro Surface Go ホームポジションに指を置いた様子。キーピッチはやや狭く、iPad ProのSmart Keyboard Folioに比べると入力時に指が干渉しがちだ
iPad Pro Surface Go iPad ProのSmart Keyboard Folioはナイロン素材で表面もざらざらした質感。ストロークは深いがキータッチはメンブレン調で、やや独特だ
iPad Pro Surface Go ホームポジションに指を置いた様子。サイズの割にキーピッチも広くタイプしやすい
iPad Pro Surface Go Surface Goタイプカバーのキー配列。上段にファンクションキーが1列用意されているのは秀逸だ。キーボードバックライトも搭載している
iPad Pro Surface Go キーピッチは17〜17.5mmといったところ
iPad Pro Surface Go Smart Keyboard Folioのキー配列。JIS配列で、Macのキーボードとほぼ同じだが、最上段のファンクションキーはない
iPad Pro Surface Go キーピッチは18〜18.5mmと、Surface Goタイプカバーに比べると広く余裕がある
iPad Pro Surface Go 右端のキーの比較。どのキーも極力同じ幅を維持しているSurface Goと、アルファベット以外の記号キーは大胆に横幅を詰めるSmart Keyboard Folioとで、考え方の違いが表れていて面白い

 キー配列およびキーピッチについてはどうだろうか。Surface Goのキーボードは、一般的なWindowsノートPCのそれと同じキー配置なので、Windowsのユーザであれば(後述する行ごとのズレの問題を除けば)学習しなくてもすぐに使える。最上段にファンクションキーが用意されているのも大きな利点だ。

 キーピッチは実測17〜17.5mmと、お世辞にも広いとはいえないが、このクラスのキーボードとしては健闘している部類だ。見た限り、Enterキー付近のキーの横幅をもう少し詰められるような気もするが、仮にそうしたとしても、誤差レベルでしかキーピッチは広がらないだろう。

 一方、iPad ProのSmart Keyboard Folioは、Macのキーボードとほぼ同じ配置なのだが、iOSがマウス操作をサポートしないこともあり(この秋に専用のiPadOSが登場予定だ)、離れた位置にカーソルを移動させる場合、画面を直接タップするか、上下/左右キーを使わなくてはならないなどの問題がある。

 他にも、Escキーがないので漢字の変換候補を取り消す時に直感的な操作ができなかったり、変換候補を順に送る時にTabキーが使えなかったりと、「あれっ、できないの」という操作がちょくちょくある。これはハードウェアの制限よりも、日本語変換の作り込みに原因がある印象だ。

 キーピッチは、実測18〜18.5mmとかなり余裕がある。Surfaceのキーボードとほぼ同じ横幅でありながらキーピッチが広いのは、横のキー数が若干少ないことに加え、右側にある記号類のキーの幅が狭くなっているからだ。全体として、アルファベットキーに関してはかなり余裕のある形だ。

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