昨今、各社がゲーミングPCに注力して久しいが、日本エイサーが新たに投入したオールインワンのゲーミングチェア「Predator Thronos」にはかなり驚かされた。税込み実売価格が約350万円というだけでなく、ボタン操作のリクライニング機能付きチェアに3画面液晶ディスプレイ、そしてモンスターゲーミングPCと特徴を挙げたら切りがないほどだ。何せ購入後の搬入から設置サービスまで込みというのだからユニーク極まりない。
逆をいえば、それだけ同社がゲーミング分野に本腰を入れている現れでもある。タイミングよく、Acerのジェイソン・チェン会長兼CEOが来日したので、国内唯一となるPredator Thronosの常設展示場となる「ソフマップAKIBA2号店 パソコン総合館」に向かった。
――IFA 2019のプレスカンファレンスでは「あらゆる市場でイノベーションをお届けする」というお話しがありましたが、特に注力している分野はありますか?
チェン会長兼CEO Acerはハードウェアやソフトウェア、そしてサービスといったさまざまなものを提供していますが、特にPC分野ではゲーミング、クリエイター、薄型軽量のSwift、Chromebookに力を入れています。
液晶ディスプレイも世界で高いシェアを獲得しており、湾曲タイプの液晶ディスプレイもいち早く市場に投入しています。
――日本でも発表されたばかりのPredator Thronosですが、こういったゲーミングPCやeスポーツ関連についての取り組みについて、具体的に教えて下さい。
チェン会長兼CEO 社内では「ギアアップ」を合い言葉に取り組んでいます。特にIFAで発表した次世代eスポーツプラットフォーム「Planet9」は、世界中のカジュアルゲーマーを対象に、eスポーツプレイヤーを目指すべく、eスポーツの裾野を広げるために用意しました。
プロのeスポーツプレイヤーからコーチを受けたり、コーチがプレイヤーを巻き込むキャリーといった機能だけでなく、プレイヤー間のコミュニケーション、新しくチームを組んだり、ゲームの成績を表示したり、トーナメントを開催したりと、大きく分けて6つのファンクションが用意されています。
当初はクローズドな形で300人からスタートしましたが、今では500人近い方々に参加をいただき、皆さんの反応を伺っている状態です。
――Planet9は9月からクローズドβ、2020年1月にはオープンβに移行すると伺っていますが、日本での展開予定はいかがでしょうか。
チェン会長兼CEO はい、今のところ順調に進んでいます。現在、Planet9は英語と中国語で展開していますが、ぜひ正式スタートを楽しみにしていてください。
今回発表したPredator Thronosをご覧いただければ分かると思いますが、当社はeスポーツに本気で取り組んでいます。これからもeスポーツに注力して、応援するための製品をPCだけでなく周辺機器を含めて提供していきます。引き続き、eスポーツにコミットしていきますので期待してください。
次のページでは、会場を訪れていた日本エイサーのボブ・セン代表取締役社長に国内での取り組みを聞いた。
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