ASUSが展示した新製品の中で、ExpertBook B9450と並んで目を引いたのが、プレミアムクラスの14型Chromebook「ASUS Chromebook Flip C436」だ。
Chromebookは廉価なハードウェアでしっかり動作することもあり、これまでは低価格帯の製品が多かった。Chromebookが学校などで広く使われている米国の場合、家電量販店での売れ筋モデルはおおむね200〜300ドル台で、中には100ドル台の製品もあるほどだ。
これに対して、同社が発表した新製品は、14nmプロセスの第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake)、最大512GBのSSDや14型のフルHD(1920×1080ドット)狭額縁ディスプレイなどを搭載するハイスペックモデルだ。価格は未定だが、構成によっては1000ドル(約10万8000円)を超えても不思議ではないスペックといえる。
実際に操作してみると、Webブラウザ(Google Chrome)の動きが同等のスペックを持つWindowsノートPC以上に滑らかだ。高性能モデルを投入した背景として、同社は「HD画質のビデオ会議」や「YouTubeの4K動画再生」をする機会が増えてきたことを挙げている。
基本スペックだけでなく、ノートPCとしてのクオリティも高い。ボディーにマグネシウム合金を用いることで、厚さ約13.7mm、重さ約1.1kgを実現している。電源キーには指紋センサーを備え、サウンド回りはHarman/Kardonが手がけている。
ポート類は左側面にUSB 3.1 Type-C端子とオーディオコンボジャック、右側面にUSB 3.1 Type-C端子とmicroSDメモリーカードスロットを備えている。
ちなみに、このモデルはIntelが提唱する「Project Athena」に準拠する、初めてのChromebookの1つでもある。Project Athenaには当初からGoogleがパートナーに入っており、同プログラムに準拠したChromebookが登場する可能性は予想されていたが、いよいよそれが現実のものになった。
セキュアで管理しやすいChromebookのメリットは、教育現場だけでなく、Googleの企業・団体向けサービス「G Suite」を活用するビジネスの現場からも理解されつつある。日本で普及するかどうかは未知数だが、製品のバリエーションが増えたことは歓迎したい。
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