HPは1月6日(米国太平洋時間、以下同)、「CES 2020」のサテライトイベント「Digital Experience!」にブースを出し、PCの新製品を展示した。
ブースに置かれた「HP Spectre x360 15」や「HP Elite Dragonfly G2」は、いずれも1月5日にHPがCES 2020に向けて発表した新製品だ。この記事では写真を交えて新モデルの特徴をお伝えする。
Spectre x360 15は、画面が360度回転するコンバーチブルタイプの2in1ノートPC「Spectre x360」シリーズの15.6型モデルだ。
2018年モデルはCNC削り出しのアルミニウム製ボディによるプレミアム感が注目を集め、2019年モデルでは有機ELディスプレイモデルが登場するなど、プレミアム感を徐々に高めてきたSpectre x360 15だが、強いていうなら画面上下に太い縁が残っていたことが弱点だった。
2020年モデルでは、画面上下の縁が大幅に細くなり4辺狭額縁なった。2019年モデルの横に2020年モデルを並べてみると、その違いは明らかだ。上部の縁は17.09mmから6.53mmに(マイナス10.56mm)、下部の縁は27.4mmから10.87mm(マイナス16.53mm)となり、画面占有率は80%から90%に向上している。
画面の縁を狭くする上で障壁となりやすいのが、Webカメラだ。これまで6mmだったカメラを、2020年モデルでは2.2mmへと小型化。ほとんど目立たなくなっている。合わせて、画面下部にあった「HP」のロゴも控えめなサイズになった。
狭額縁化のメリットは本体サイズにも及んでおり、ボディーサイズは奥行き方向が24mm短くなった。これでもかとばかりにプレミアム感を強調したデザインやタッチパッドの大きさはそのままに、狭い場所での作業や持ち運びに便利になった。
プライバシー機能も進化した。Webカメラを無効化するスイッチは本体側面に引き続き搭載しており、カメラを使わないときでも安心感を得られる。それに加えて、2020年モデルではF12キーにマイクのミュート機能を搭載した。
最近では「Amazon Alexa」などPCで音声操作を利用する機会は増える一方、マイクに勝手に音を拾われる不安も高まりつつある。スマートスピーカー製品ではマイクのミュートスイッチを備えるものが一般的だが、HPはキーボード上にLED付きの専用キーを設けることで対策したことになる。
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