7年ぶりのリニューアル! GALLERIAデスクトップPCがボディーを一新、シリーズ名もシンプルにサードウェーブが放つ次の一手(1/2 ページ)

» 2020年07月03日 18時10分 公開
[作倉瑞歩ITmedia]

 サードウェーブは7月3日、同社が運営する施設「LFS(ルフス)池袋 esports Arena」にて「新プロジェクト新モデル記者発表会」を開催。同社が展開するゲーミングPCブランド「GALLERIA」のデスクトップPCにおいて、7年ぶりにデザインを一新したボディーを明らかにした。新モデルの予約は7月10日から行われる予定だ。

「BREAK THE NORMAL」でGALLERIA設立以来の大リニューアル

 発表会に登壇した、同社の上席執行役員 製品・マーケティング統括本部 統括本部長の松原昭博氏は「これまでの18年間、GALLERIAは黒くていかつい筋肉質なボディーだった。しかしeSportsが盛り上がっている今、もっと広くのお客さまに訴求したいと考えた。もう一度、ゼロベースで見直そうという気持ちだった」と話す。

 このため、新しいボディーはグレーを基調としたイメージになり、デザイナーもモーターショーなどでお披露目される車のプロトタイプをデザインする人に発注したのだという。「ただしデザインのためのデザインはしない。過飾に走らないというコンセプトだ」(松原氏)。また、GALLERIAロゴも黒バックから青バックに変更された。

GALLERIA ATXサイズの新ボディーと松原氏(右)
GALLERIA 新しいカラーのGALLERIAロゴ

 発表されたボディーは4種類で、アルミパーツを採用した「SK-Premium」と、ガンメタリック塗装になる「SK-Standard」の2機種。それぞれにmicroATXとATX対応のボディーが用意される。サイズはミニタワーが約220(幅)×440(奥行き)×425(高さ)mm、ミドルタワーが約220(幅)×440(奥行き)×480(高さ)mmとなっている。重量は約14kgだ。

 なお、新しいボディーはカーデザイナーに発注したとだけあって、かなり洗練された印象を受ける。これまでは正面下側に配置されていたUSBポートなども、上面に移動してアクセスしやすくなった。エアフローについても再検討し、これまでの前面吸気から横面吸気に変更された。これにより天板側からもエアフローが行われるようになったが、ボディーの上に物を置く人が多いということで、スリットは開けるが、間にメッシュのシートを入れた3層構造にして、ホコリなどがPCの中に落ちるのを防ぐようにしている。

 今回のリニューアルで目玉の1つとなる、ボディー正面周囲に配置されたLEDは7色のRGBカラーに対応しており、発売後にはソフトウェアが提供され、光り方をカスタマイズできるようになるとのことだ。

GALLERIA 今回発表された4種類のボディー。左から「GALLERIA SK-Standard(microATX)」、「GALLERIA SK-Premium(microATX)」、「GALLERIA SK-Standard(ATX)」、「GALLERIA SK-Premium(ATX)」
GALLERIA ボディー天面をスライドさせるとカバーが外れる仕組み。中には、マグネットで固定されたメッシュのフィルターが用意されている
GALLERIA 左側面のカバーを外したところ。ファンは前面と背面に設けられているが、これまでの12cmから14cmにサイズアップすることで静音化が図られた
GALLERIA こちらは右側面。Western Digitalの2.5インチSATA SSDが取り付けられているが、もう1基の2.5インチストレージを取り付けられる。気になる3.5インチベイは、microATXモデルには1基、ATXモデルには2基のシャドウベイがあり、本体下部に取り付けられる。松原氏によると、3.5インチベイの廃止も検討したとのことだ
GALLERIA ATXモデルの内部
GALLERIA 本体上部に配置された電源ボタン、USBポート、オーディオアウト/イン端子
GALLERIA microATXモデルの背面
GALLERIA ATXモデルの背面。microATXモデルと見比べても分かるのだが、マザーボード側にUSB Type-C端子がない。ATXモデルでもグラフィックスカード側に用意されるのみだ

ゲーマーライフを長く支えるようなデザインに

 同社の製品・マーケティング統括本部 企画部 GALLERIA製品企画担当の瀧吉佑介氏は、今回のボディーについて「キーワードは『相棒-Sidekick-」としながら、「今回のデザインは、コンセプトをどの方向性にするか。eSports選手権などでユーザーに触れる中から、操作性、信頼性、質感に主眼を置き、長く愛用できる製品に仕上げた」と語る。

 LANパーティーなど、PC本体を持ち運んで使うケースもあるが、その際にはグラフィックスカードが脱落してしまうケースもあったという。こうしたことを防ぐために、ボディーの左側に支柱をもうけ、物理的にグラフィックスカードを固定できるようにしたそうだ。

GALLERIA 製品・マーケティング統括本部企画部 GALLERIA製品企画担当 瀧吉佑介氏
GALLERIA ボディーに取り付けられている支柱(写真中央)

 また、新しいボディーの投入に合わせてラインアップを刷新したのも特徴だ。エントリーモデルからハイエンドモデルまでの流れを、一目で分かるようにしたという。

GALLERIA 従来のラインアップ構成
GALLERIA これからのラインアップ構成。上からU、Z、X、Rというシリーズに改めた
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月21日 更新
  1. 「こりゃ買えないわ」の声――ついに30万円突破の128GB DDR5メモリも (2025年12月20日)
  2. 3COINSで1万6500円の「10.1インチ タブレット」を試す 雑に扱える手軽さで、子供や大人の2台目に検討の価値アリ (2025年12月20日)
  3. Thunderboltがあればメイン環境を持ち歩ける? 「ThinkPad P14s Gen 6 AMD」と外付けGPUユニットを試してみた (2025年12月19日)
  4. 香港と深センのPC向けメモリ/ストレージ価格はどうなっている? 日本の状況と比べてみた (2025年12月19日)
  5. ナカバヤシ、小型トラックボールを内蔵した薄型ワイヤレスキーボード (2025年12月19日)
  6. PC版「ホグワーツ・レガシー」の無料配布が間もなく終了 累計販売4000万本突破、“ハリポタ”舞台のオープンワールド・アクションRPG (2025年12月18日)
  7. Steamで2025年最後の安売り「ウインターセール」開催中! 恒例の「Steamアワード」も投票開始 (2025年12月19日)
  8. 電源内蔵で配線がスッキリする「エレコム スイッチングハブ EHC-G08MN4A-HJB」が17%オフの4980円に (2025年12月18日)
  9. メモリは64GBキットを断念する空気感――128GBは何と20万円前後に (2025年12月13日)
  10. スマートホーム“ガチ勢”向け「SwitchBot AIハブ」を試す 映像内の“出来事”をトリガーに家電操作できるAIカメラ実現 (2025年12月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー