サードウェーブは7月3日、同社が運営する施設「LFS(ルフス)池袋 esports Arena」にて「新プロジェクト新モデル記者発表会」を開催。同社が展開するゲーミングPCブランド「GALLERIA」のデスクトップPCにおいて、7年ぶりにデザインを一新したボディーを明らかにした。新モデルの予約は7月10日から行われる予定だ。
発表会に登壇した、同社の上席執行役員 製品・マーケティング統括本部 統括本部長の松原昭博氏は「これまでの18年間、GALLERIAは黒くていかつい筋肉質なボディーだった。しかしeSportsが盛り上がっている今、もっと広くのお客さまに訴求したいと考えた。もう一度、ゼロベースで見直そうという気持ちだった」と話す。
このため、新しいボディーはグレーを基調としたイメージになり、デザイナーもモーターショーなどでお披露目される車のプロトタイプをデザインする人に発注したのだという。「ただしデザインのためのデザインはしない。過飾に走らないというコンセプトだ」(松原氏)。また、GALLERIAロゴも黒バックから青バックに変更された。
発表されたボディーは4種類で、アルミパーツを採用した「SK-Premium」と、ガンメタリック塗装になる「SK-Standard」の2機種。それぞれにmicroATXとATX対応のボディーが用意される。サイズはミニタワーが約220(幅)×440(奥行き)×425(高さ)mm、ミドルタワーが約220(幅)×440(奥行き)×480(高さ)mmとなっている。重量は約14kgだ。
なお、新しいボディーはカーデザイナーに発注したとだけあって、かなり洗練された印象を受ける。これまでは正面下側に配置されていたUSBポートなども、上面に移動してアクセスしやすくなった。エアフローについても再検討し、これまでの前面吸気から横面吸気に変更された。これにより天板側からもエアフローが行われるようになったが、ボディーの上に物を置く人が多いということで、スリットは開けるが、間にメッシュのシートを入れた3層構造にして、ホコリなどがPCの中に落ちるのを防ぐようにしている。
今回のリニューアルで目玉の1つとなる、ボディー正面周囲に配置されたLEDは7色のRGBカラーに対応しており、発売後にはソフトウェアが提供され、光り方をカスタマイズできるようになるとのことだ。
同社の製品・マーケティング統括本部 企画部 GALLERIA製品企画担当の瀧吉佑介氏は、今回のボディーについて「キーワードは『相棒-Sidekick-」としながら、「今回のデザインは、コンセプトをどの方向性にするか。eSports選手権などでユーザーに触れる中から、操作性、信頼性、質感に主眼を置き、長く愛用できる製品に仕上げた」と語る。
LANパーティーなど、PC本体を持ち運んで使うケースもあるが、その際にはグラフィックスカードが脱落してしまうケースもあったという。こうしたことを防ぐために、ボディーの左側に支柱をもうけ、物理的にグラフィックスカードを固定できるようにしたそうだ。
また、新しいボディーの投入に合わせてラインアップを刷新したのも特徴だ。エントリーモデルからハイエンドモデルまでの流れを、一目で分かるようにしたという。
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