メーカーカタログに突如現れる「他社製品」の謎 あえて取り扱いをアピールする理由:牧ノブユキの「ワークアラウンド」(2/2 ページ)

» 2021年08月30日 16時30分 公開
[牧ノブユキ,ITmedia]
前のページへ 1|2       

メーカー直販サイトで売られている他社製品にはお買得な品も?

 以上のことからも分かるように、こうした他社製品は、あくまでも品ぞろえの一環でカタログやWebサイトに掲載されているだけなので、個人が注文するには適していない。価格面のメリットはないし、特に納期が早いわけでもない。元のメーカーから直接買うべきだろう。

 ただし例外がある。それはこうした文教向けを含む法人向け案件では、ドタキャンを食らうなどして製品の行き先がなくなり、特価で処分せざるを得なくなるケースがあることだ。「受注確実」と見なして納期に間に合わせるために先に発注していたところ、まさかの大逆転で失注。返品もできず、同じ製品のオーダーが次にいつ入るか分からない。それならば倉庫に寝かせておくより、特価で放出してしまおう……という流れである。

 この場合、とにかく早期に処分するのが目的なので、元のメーカーでは到底出せないような、利益度外視の激安価格が付けられることがある。これは例外的に狙い目なので、メーカー直販サイトなどで一点モノの他社製品が出品されていたら、価格をチェックしてみるとよいだろう。

 もう一つは、メーカーのカタログないしはWebサイトに掲載されているこうした他社の取り扱い製品は、その業界内でデファクトスタンダードの位置を占める、替えが効かない定番の製品であるというのも、考えようによっては有益な情報となる。

 もし、その業界について知識がない状態で、その業界の製品を仕入れる立場を押し付けられた場合に、こうした製品を選んでおけば、致命的なハズレを引く確率を下げることができる。メーカーのカタログやWebサイトで他社の取り扱い製品を見つけたら、そうした視点で眺めてみるのも面白いかもしれない。

著者:牧ノブユキ(Nobuyuki Maki)

IT機器メーカー、販売店勤務を経てコンサルへ。Googleトレンドを眺めていると1日が終わるのがもっぱらの悩み。無類のチョコミント好き。HPはこちら


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年11月08日 更新
  1. メーカー自身がバックドアを仕込み、犯罪集団に“販売” 乗っ取られたTV用端末130万台超、Googleが遮断 日本の警察庁も参加 (2026年11月05日)
  2. 初登場時の約3倍! でも“通常価格”の120万円台に高騰した「GeForce RTX 5090」――それでもアキバで買い手が途絶えない理由 (2026年11月07日)
  3. Windows PC向けゲームの「ロード待ち」はなぜ起こる? 背景に過去との「互換性」 (2026年11月05日)
  4. ソニー、初代ウォークマン付属ヘッドフォンをイメージしたType-C有線ヘッドフォン (2026年11月07日)
  5. 画面は見やすく広告なし! 睡眠モニター機能はどう? Amazonの新型スマートクロック「Echo Time」の使い勝手と気になる点 (2026年11月06日)
  6. 耳をふさがないEDIFIER「Comfo Bass Pro」は朝から夜まで充電不要 1万円強でLDACとDolby Audio対応、在宅勤務の“つけっぱなし”にピッタリ (2026年11月06日)
  7. 手書き文書の文字起こし+会話録音も可能なスマートノート Makuakeで先行販売を開始 (2026年11月05日)
  8. ミュンヘン市はなぜ再びオープンソースソフトウェアへ回帰するのか? 脱Microsoftを巡る欧州の最新事情 (2026年11月04日)
  9. ソニーとTCLの合弁が意味する「新しいソニー」の完成形――ソニーが“家電企業”の殻を脱いだ日 (2026年02月06日)
  10. MSI、Ryzen 9++GeForce RTX 5080/5090 Laptopを搭載したウルトラハイエンド18型ゲーミングノート (2026年11月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー