お買得品ゲットのために知っておきたい PC周辺機器「2種類の値下げ」を見分ける方法:牧ノブユキの「ワークアラウンド」(2/2 ページ)

» 2022年01月28日 16時30分 公開
[牧ノブユキ,ITmedia]
前のページへ 1|2       

ただし、Amazonは例外?

 ところでこうした「値下げ」の本質を見極めるときに、非常に扱いが難しいのがAmazon.co.jpだ。Amazonについてはここまで述べてきたような傾向が当てはまらず、使い慣れた人であってもうっかり手を出して失敗したり、また逆にお買い得品を見逃したりすることが少なくない。

 理由は幾つかある。ひとつは販売力が突出しているため、メーカー側が前述のワケあり品をAmazonにだけ流して処分するケースがあることだ。「特定の販売店だけの値下げ」にみえて、実はそうではないというわけである。最近は実質Amazonでしか販売されていない製品もあったり、Amazon向けの独自型番の製品もあったりするので、なおさら傾向が読みにくい。

 ツールの存在が足かせになっている場合もある。Amazonには価格の推移を表示できる「Keepa」などのサードパーティー製ツールがあるが、あまりに便利すぎるせいで、他の販売店との価格比較を行うべきところ、うっかりこれ単体で見極めようとしてしまいがちになる。「最安値が出た」と喜んでいたら、実際には他の販売店でも同じくらい下がっていたというケースはよくある。

 Amazonマーケットプレイス業者の見極めも難しい。Amazonに出品しているマーケットプレイスの業者は、メーカーとの間に卸業者を挟んでいたり、あるいは大手の販売店と比べて序列が下であったりする。そのせいで、メーカーが値下げを行った場合も前述のような補填を受けられなかったり、受けられても後回しにされたりすることがあるのだ。全てのマーケットプレイス業者にこの傾向があてはまるわけでもないので、見抜くのはなお難しい。

 このように、Amazonだけはここまで説明してきた傾向があてはまりにくく、ともすれば逆の判断をしてしまうことも少なくない。複数の販売店の価格を比較する上で、結果的にAmazonが最安値になっていれば選ぶ価値はあるが、Amazonでのみ価格の推移をウォッチしていると視野が狭くなるリスクがあることは、認識しておくべきだ。

著者:牧ノブユキ(Nobuyuki Maki)

IT機器メーカー、販売店勤務を経てコンサルへ。Googleトレンドを眺めていると1日が終わるのがもっぱらの悩み。無類のチョコミント好き。HPはこちら


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月26日 更新
  1. 実売3万9800円でノートPCを3画面化! ソースネクストのデュアル拡張ディスプレイ「DGP-DMD1401」を試す (2026年09月25日)
  2. AndroidとChromeOSが融合した次世代PC「Googlebook」の実機を見てきた ――AI統合で何が変わるのか? (2026年09月25日)
  3. 新型「Mac mini」「Mac Studio」徹底レビュー! ローカルAIはついに“実用域”へ エージェントAIに事務仕事を任せて分かった驚異の進化 (2026年09月22日)
  4. なぜ競技用ゲーミングPCは光らない? HPSC久木留所長とマウス軣社長が語るアスリート支援の未来 (2026年09月24日)
  5. 「これはわれわれにとってのTGSだ」 ロジクールGが年に一度の旗艦イベント「Logicool G PLAY Tokyo 2026」を開催 熱気あふれる会場を現地レポート (2026年09月25日)
  6. “Vision Pro級”のMR体験が約100gの軽量グラスで? 最新の「Meta VR Glasses」を試して分かった圧倒的な快適性 (2026年09月25日)
  7. ロジクールGの新型マウス「PRO X3 SUPERSTRIKE」や8K対応キーボード「PRO X2 RAPID」を見てきた (2026年09月24日)
  8. 12インチ「Surface Pro」と13インチ「Surface Laptop」に個人向けの第2世代が登場 Snapdragon X2 Plus搭載でメモリは最大24GBに (2026年09月24日)
  9. 天空がCore Ultra 5を搭載した10.51型2in1ノート「TENKU Note Pro AI」を発売 (2026年09月24日)
  10. “AIスマホ”としての個性がより鮮明に 望遠カメラ刷新&AI処理が飛躍した「Pixel 11 Pro」 の実力とベンチマーク結果を検証 (2026年09月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー