リコーの「RICOH Portable Monitor 150」は、有機ELを採用した15.6型のモバイルディスプレイだ。スタンド込みで実測556gという超軽量ボディーが特徴で、10点マルチタッチに対応し、さらにはペン入力にも対応するなど付加価値が豊富なモデルだ。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。
まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは15.6型、解像度は1920×1080ピクセルとなる。有機ELディスプレイを採用しており、10点マルチタッチに対応し、別売のスタイラスによる入力にも対応する。
画面輝度は300ニト、コントラストは10万:1、リフレッシュレートは60Hz、応答速度は1ms、視野角は170度以上とされている。
ボディーは背面に段差のある構造で、下半分に厚みがある。上半分は厚さわずか4.8mmと、タブレットやスマホと比べても薄さが際立つ。ポート類はボディーの側面ではなく、背面中央部のくぼみの内側に配置される設計が特徴的だ。
デバイスとの接続方法はUSB Type-Cのみで、HDMIは搭載しない。USB Type-Cポート2基に機能面での差はなく、どちらも映像信号の伝送と給電に対応する。さらに本製品を経由しての外部デバイスへの給電(パススルー給電)も行える。ちなみに、上位モデルはMiracastなどによるワイヤレス接続にも対応するが、本製品は有線接続のみとなる。
スタンドはフレームのような形状で、ボディー裏側に収納できる仕組みだ。可動範囲は広く、またヒンジに遊びの部分がないため決めた角度でピタッと止まる。後述するボタン部なども含めて、こうした細かいところに品質の高さを感じさせる。
そんな本製品の最大の強みは軽さだ。公称値で約560g、実測でも556gという重量は、15.6型としては飛び抜けて軽量だ。しかもスタンドの重量も含めた値なので驚かされる。12.9インチiPad Proですら600gを切らない(682g)ことを考えると、その軽さも分かろうというものだ。持ち歩く機会が多く、少しでも荷物の重量を減らしたい場合には最良の選択肢となる。
付属品はUSB Type-Cケーブルに加え、配線用のケーブルクランプが4個、さらに持ち歩き用のスリーブケースが付属している。スリーブケースの素材は薄く、耐衝撃性はやや不安が残るので、用心するならばノートPC用のケースなどと交換した方がよいかもしれない。
では、ノートPCに接続してみよう。
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