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15.6型で556gの激軽モバイルディスプレイ「RICOH Portable Monitor 150」を試して分かったことモバイルディスプレイの道(1/3 ページ)

» 2023年01月16日 17時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 リコーの「RICOH Portable Monitor 150」は、有機ELを採用した15.6型のモバイルディスプレイだ。スタンド込みで実測556gという超軽量ボディーが特徴で、10点マルチタッチに対応し、さらにはペン入力にも対応するなど付加価値が豊富なモデルだ。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。

リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 リコーの15.6型モバイルディスプレイ「RICOH Portable Monitor 150」。ボディーサイズは約356(幅)×221.7(奥行き)×10.8(厚さ)mmだ

スタンド込みで実測556gの超軽量ボディー

 まずは基本的な仕様をざっと押さえておこう。画面サイズは15.6型、解像度は1920×1080ピクセルとなる。有機ELディスプレイを採用しており、10点マルチタッチに対応し、別売のスタイラスによる入力にも対応する。

 画面輝度は300ニト、コントラストは10万:1、リフレッシュレートは60Hz、応答速度は1ms、視野角は170度以上とされている。

 ボディーは背面に段差のある構造で、下半分に厚みがある。上半分は厚さわずか4.8mmと、タブレットやスマホと比べても薄さが際立つ。ポート類はボディーの側面ではなく、背面中央部のくぼみの内側に配置される設計が特徴的だ。

 デバイスとの接続方法はUSB Type-Cのみで、HDMIは搭載しない。USB Type-Cポート2基に機能面での差はなく、どちらも映像信号の伝送と給電に対応する。さらに本製品を経由しての外部デバイスへの給電(パススルー給電)も行える。ちなみに、上位モデルはMiracastなどによるワイヤレス接続にも対応するが、本製品は有線接続のみとなる。

 スタンドはフレームのような形状で、ボディー裏側に収納できる仕組みだ。可動範囲は広く、またヒンジに遊びの部分がないため決めた角度でピタッと止まる。後述するボタン部なども含めて、こうした細かいところに品質の高さを感じさせる。

リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 有機ELディスプレイを採用する。画面はグレア調だ
リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 背面。スタンドはボディーと一体化した構造で、取り外しはできない
リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 背面は下半分に厚みがある構造だ。スピーカーを下部左右に内蔵する
リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 スタンドを起こしているところ。角度は無段階で調節できる
リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 スタンドは最大でここまで開く
リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 横から見たところ。これよりもさらに垂直寄りに立てることも可能だ
リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 最大まで開いた状態。タッチ操作やペン入力で使用する場合に便利な角度だろう
リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 右側面の一段奥まったところに電源ボタンなどを備える
リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 USB Type-C×2ポートは、背面の中央にあるくぼみの内側にある
リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 重量は実測で556gだった。スタンド込みの15.6型としては驚くほど軽い

 そんな本製品の最大の強みは軽さだ。公称値で約560g、実測でも556gという重量は、15.6型としては飛び抜けて軽量だ。しかもスタンドの重量も含めた値なので驚かされる。12.9インチiPad Proですら600gを切らない(682g)ことを考えると、その軽さも分かろうというものだ。持ち歩く機会が多く、少しでも荷物の重量を減らしたい場合には最良の選択肢となる。

 付属品はUSB Type-Cケーブルに加え、配線用のケーブルクランプが4個、さらに持ち歩き用のスリーブケースが付属している。スリーブケースの素材は薄く、耐衝撃性はやや不安が残るので、用心するならばノートPC用のケースなどと交換した方がよいかもしれない。

リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 付属品はUSB Type-Cケーブル、配線用のケーブルクランプ×4、スリーブケースとなる
リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 スリーブケースはファスナー式で開口部は大きい
リコー 15.6型 モバイルディスプ RICOH Portable Monitor 150 軽量 本体をスリーブケースに入れた状態。薄くてかさばらないが、耐衝撃性はあまり高くはなさそうだ

 では、ノートPCに接続してみよう。

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