高性能は当たり前! M2搭載の新型iPad Proで実現したApple Pencilのホバリング操作に感じた進化(1/3 ページ)

» 2022年10月25日 12時00分 公開
[林信行,ITmedia]

 先日、Appleから2つの新しいiPadが発表された。現在、iPadはほとんどのニーズを手頃な価格でこなす「標準iPad」、小さいながらも高性能な「iPad mini」、PC並みに高性能な「iPad Air」、そしてシリーズ最高峰の「iPad Pro」という4製品で構成されている。

 この記事では、最高峰モデルのiPad Pro(第6世代)をレビューする(標準iPadのレビュー記事はこちら)。新型iPad Proは従来同様、12.9インチと11インチの2モデルがあるが、今回は後者の12.9インチモデルを試した。

最新のM2プロセッサを搭載しApple Pencilのホバリング操作に対応した新型「iPad Pro」。単体で、4K解像度ProResビデオも撮れるようになっている

最上質を目指すクリエイティブプロのためのタブレット

 iPad Proの前モデル(第5世代)は2021年5月に発表されたM1プロセッサ搭載モデルで、異なるのは採用プロセッサとApple Pencilのホバーモードの対応という2点に集約できる。プリンストールOS(iPadOS 16)が異なるなどの違いもあるが、それ以外はほとんど変わっておらず、ボディーサイズや重量も共通だ。

 以下では、iPad Proが、そもそもどんなモデルかを振り返るべく、一通りのスペックに触れはするが、詳しい人は次のページまで読み飛ばしてもらってもかまわない。

新型iPad Proのラインアップ構成。従来モデルと同様だ

 まず最新モデルと前モデルだが、ディスプレイのサイズや画面解像度も変わっていない。11インチモデルは2388×1668ピクセル(264ppi)で通常のLiquid Retinaディスプレイ、12.9インチモデルは、ミニLEDを採用したLiquid Retina XDRディスプレイで2732×2048ピクセル(264ppi)となる。

 どちらも幅広い色を再現できるDCI-P3の色域をカバーしているのは同じだが、11インチモデルの最大600ニト(iPad Airや標準iPadは500ニト)に加えて、12.9インチモデルのみ明るい部分と暗い部分のコントラストが大きいHDR(ハイダイナミックレンジ)コンテンツを表示するために、最大1000ニトにも対応する。そこから、さらにHDRコンテンツの表示時に1600ニトというピーク輝度での表現も可能になっている。

 このためダイナミックレンジの大きな写真や動画を扱いたい人は、画面サイズや重さなどに関係なく12.9インチモデルを選ぶことになる。iPad AirとProはsRGBより約25%広いDCI-P3と呼ばれる色域の表現に対応しフルラミネーションのディスプレイは、コンテンツを見づらくする光の反射を防ぐべく反射防止コーティングが施されているが、これらも前モデルと共通の仕様だ。

 音響に関しても、空間オーディオ再生に対応した4スピーカーシステムを搭載し、5つのスタジオ品質マイクも内蔵しており、まさに映像の取り込み/編集/表示/音の取り込み/再生のどれにおいても最高品質のタブレットとなっている。

 Thunderbolt/USB4に対応したUSB Type-C端子の装備、バッテリー動作時間、Magic Keyboard、さらには5G対応やWi-Fi 6のサポートといった仕様も共通だ。

 実は新モデルは最新のWi-Fi 6Eにも対応しているが、現状日本では利用できない。Bluetoothがバージョン5.3に対応(前モデルは5.0)している点は進化だが、これもOSや周辺デバイスのサポートに左右される。一方でカメラのレンズ構成や画素数なども変わりはない。

続々と採用が進むM2プロセッサ

 ただし、カメラ機能には1点だけ違いがある。これは後述するM2プロセッサ搭載とも関連があるが、最大4K/30fpsのProResビデオ撮影が可能になっている(ストレージ容量が128GBのモデルは、容量的にもProRes画質での撮影が難しいためProResで撮る際は1080p/30fpsの解像度に制約される)。これは最新モデルだけの機能で、ProRes動画を処理する専用の機構がついたM2プロセッサ搭載のおかげといえよう。

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