米Appleが10月18日(現地時間)、「iPad Pro」の新モデルを発表。10月26日に発売する。
iPad Proは、iPadの中でも最高峰のプロセッサやスペックを持つシリーズ。最新世代のiPad Proは、11型の第4世代、12.9型の第6世代という2モデルで構成される。2021年5月発売の先代以来、約1年半ぶりの新モデルとなる。OSはiPadOS 16をプリインストールしている。
カラーはスペースグレとシルバーの2色。ストレージごとの価格(税込み)は以下の通り。
最大の特徴は、プロセッサにMacでもおなじみの「M2チップ」を搭載していること。性能コアと効率コアが進化しており、先代のM1と比べて最大15%高速化した8コアCPU、最大35%高速化した10コアGPUを備えている。16コアのNeural Engineは、M1よりも40%多い、1秒間に15兆8000億回の演算を可能としている。M1よりも50%増えた100GB/sのユニファイドメモリ帯域幅を持ち、最大16GBの高速ユニファイドメモリに対応しているため、マルチタスクの作業がスムーズになるとしている。
M2を搭載したことで、高画質の映像コーデックであるProResビデオの撮影がiPadで初めて可能になった。ProRes映像のトランスコードが先代と比べて最大3倍高速になったという。
iPad Pro(12.9型)はLiquid RetinaXDRディスプレイを搭載。ディスプレイに1万個のミニLEDを内蔵することで1600ニトのピーク輝度(HDR)を実現し、表示するコンテンツに応じて2500以上のローカルディミングゾーンの輝度を調整することで、100万:1のコントラスト比を実現している。iPad Pro(11型)はLiquid Retinaディスプレイを搭載しており、600ニトのピーク輝度を持つ。どちらも最大120Hz駆動のProMotionに対応している。
Apple Pencil(第2世代)を利用でき、最大12mm離れたペン先から発せられる電磁信号がスクリーンが検知してApple Pencilの位置を特定することで、より高い精度でスケッチやイラストを描けるとしている。手書き文字をテキストに変換する「スクリブル」は、テキストフィールドが自動で大きくなり、より早くテキストに変換できる。
ネットワークについては、Wi-Fi 6Eに対応しており、先代よりも2倍高速となる、下り最大2.4Gbps(理論値)での通信が可能になった。ただしWi-Fi 6Eは日本と中国本土では対応していない。モバイル通信は、Sub-6とミリ波を含む5Gをサポートしているが、ミリ波を利用できるのは米国とプエルトリコのみで、日本では利用できない。5Gの対応バンドはn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n14、n20、n25、n26、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n70、n71、n77、n78、n79。SIMはnanoSIM+eSIMのデュアルSIMに対応している。
スタジオ品質をうたう5つのマイクと、Dolby Atmos対応の4スピーカーを内蔵している。
背面には、1200万画素の広角カメラと1000万画素の超広角カメラ、深度マップを作成してARコンテンツを利用できるLiDARスキャナーを搭載。前面に搭載した1200万画素のTrueDepthカメラは、被写体が動いても最適な画角に収まるよう自動調整する「センターフレーム」や、背景をぼかす「ポートレートモード」に対応している。
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