5月30日から6月2日まで、台湾・台北で「COMPUTEX TAIPEI 2023」が開催されている。久しぶりのリアル開催で、会場には初日から多くの人が訪れている。この記事を執筆している2日目(5月31日)もかなりのにぎわいだった。
この記事では、COMPUTEX TAIPEI 2023に出展していた、台湾MSI(Micro-Star International)ブースの様子を紹介する。
MSIといえば、PC用マザーボードや完成品のデスクトップPC/ノートPCのメーカーとして認知しているという人も多いだろう。だが、昨今ではSSDやグラフィックスカード、ディスプレイ、キーボード、マウス、Wi-Fiルーターといった各種周辺機器も手掛ける総合PCメーカーとしての姿が印象的だ。
5月30日に発表された新製品の展示はなかったものの、ブースには他にも面白い展示が多数あった。
まず、MSIが発売しているゲーミングディスプレイを集めたコーナーでは、「CES 2023」に合わせて発表された「Project 491C QD-OLED」の実機が強く目を引いた。
Project 491C QD-OLEDは5120×1440ピクセル(アスペクト比32:9)の49型QD-OLED(量子ドット有機ELディスプレイ)で、リフレッシュレートは最大240Hzだ。大げさではなく“長くてデカくて強い”ゲーミングディスプレイなのだが、名前は仮称で発売時期は未定である。
ブースでは、このディスプレイでフライトシミュレーターをプレイするデモをしていたが、視界が広いこともあって非常に迫力がある。フライトシミュレーターはもちろんだが、レーシングゲームにもピッタリだと思う。左右の視界まで開けているディスプレイは、とても憧れる。
ちなみに、解像度とリフレッシュレートが高いだけあって、このディスプレイを生かすにはそれなりにスペックの高いPCが必要となる。今回は、デスクトップゲーミングPC「Trident AS 13TC」のCore i7-13700(Pコア8基16スレッド+Eコア8基8スレッド)とGeForce RTX 4070を搭載するモデルと組み合わせていた。
このコーナーの片隅には、ゲーミングペダル「Liberatpr GP10」がひっそりと置かれていた。ゲーミングデバイスらしく、しっかりとRGBライティングも施されている。
このペダルは3つのプログラマブルボタンとして機能するようなのだが、会場の実機は踏んでも特に反応しなかった。少し残念である。
最近、ゲーミングPCを自作する際に、中身を含めて白を基調として組み立てる「ホワイトコーディネート」が人気だ。MSIブースにも、自社のパーツでホワイトコーディネートする提案展示があった。展示されていたものは、以下のパーツを組み合わせて構成されていた。
まだ珍しい製品だからか、上記のうちUSB4の拡張カード「USB4 PD100W Expantion Card」は手近で見られる場所に展示されていた。
MSI USB4 PD100W Expansion CardはPCI Express 4.0 x4接続で、USB4(40Gbps)ポートを2基と、USB4端子で映像を伝送する際に使うDisplayPort入力端子を2基搭載している。電源ユニットからの電力供給を受ければ、USB4端子からUSB PD(Power Delivery)規格の電源出力も可能だ(ポート1は最大100W、ポート2は最大27W)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.