「Powerd by MSI」と銘打ってストレージのデモを行っていたコーナーでは、「CrystalDiskMark」を使ってストレージのスピードテストが行われていた。
そう聞くと、何の変哲もないように思える。しかし画面を見てみると、シーケンシャル(連続)読み出しで毎秒2万2000MB(約21.5GB)超、シーケンシャル書き込みで毎秒2万3000MB(約22.5GB)超というとんでもないスピードを記録していた。
これが問題のCrystalDiskMark 8.0.4の画面。余談だが、筆者の友人に「ベンチマークテストで良い値を見るだけで飯が3杯食える」と豪語する人がいるのだが、これなら何杯食えるのだろうか……?この数値を生み出したストレージの正体は、オリジナルの拡張カードにMSI製SSD「SPATIUM M570 Pro FROZR(2TB)」を2枚搭載し、RAID 0(ストライピング)を構成したものだ。PCのCPUはRyzen 9 7950X(16コア32スレッド)、マザーボードは「MPG X670E CARBON WIFI」、CPUクーラーは「MEG CORELIQUID S360」が使われていた。
SPATIUM M570 Pro FROZRは、同社が新たにリリースするPCI Express 5.0 x4接続のM.2 SSD「SPATIUM M570 Pro」のパッシブクーラー(ヒートシンク)付きモデルだ。SPATIUM M570 Proシリーズの公称性能は、シーケンシャルの読み出しが毎秒14GB、書き込みが毎秒12GBである。今回のデモで使われたのは、その2TBモデルということになる。
今回のデモで使ったのはそのパッシブクーラー(ヒートシンク)付きのSSD自体は珍しくないが、このモデルはとにかくヒートシンクが巨大である。取り付けられるマザーボードやケース、パーツの組み合わせはなかなかにシビアになりそうだが、このSSDでRAID 0を構成すれば“驚異的な”スピードのストレージになるということはよく分かった。
ちなみに、このデモで使われている拡張カードは、今回のデモ展示のために作られたもので、市販の予定はないという。
これが、シーケンシャルの読み出しで毎秒2万2000MB超、書き込みで毎秒2万3000MB超をたたき出したストレージの“正体”である。SPATIUM M570 Pro FROZRを2枚搭載するためのアドオンカードは非売品となるなお、SPATIUM M570 Proにはアクティブクーラー付きの「SPATIUM M570 Pro FROZR+」という派生モデルもある。冷却をよりしっかりと行いたい場合は、こちらの導入を検討してもいいのかもしれない。
SPATIUM M570 Pro FROZR+は、マザーボードのPCI Express 5.0 x4対応M.2スロットに直接実装してデモ展示されていた。先述のデモ展示ほどのインパクトはないかもしれないが、“単体”のM.2 SSDと考えると異次元のスピードといえるその他、MSIブースではさまざまな展示があった。筆者的に目に付いたものを簡単に紹介する。
MSIは、ゲーミングキーボードを複数発売している。ブースでは、人気モデルの1つである「VIGOR GK71 SONIC」の構造が一目で分かる分解イメージを展示していた。
同様に、MSIはゲーミングマウスを複数展開している。ブースでは、高感度/軽量ワイヤレスモデル「CLUTCH GM51 LIGHTWEIGHT WIRELESS」の分解モデルが展示されていた。
MSIはゲーミングヘッドセットも手がけている。ブースでは「IMMERSE GH50 WIRELESS」の分解モデルが展示されていた。
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