米Valveは6月15日(現地時間)、PCゲームプラットフォーム「Steam」のデスクトップクライアントの新バージョンをリリースした。本バージョンではダイアログやメニュー、フォント、配色の変更などUI回りがアップデートされている。
ただし、見た目以上に内部のコードの変更が大きく、SteamデスクトップクライアントやBig Pictureモード、Steam Deck間でのコードの共通化が図られている。この変更により、新機能の実装とイテレーションをより迅速に行えるようになる。例えば、新たに追加されたオーバレイでのメモ機能もその1つだ。
ゲーム画面に重ねる形でメモを表示できるという機能で、リッチテキスト形式に対応しており画像の貼り付けも行える。メモはゲームごとに作成できる他、クラウドに保存され、ログインしている他のPCやSteam Deckに同期される。
さらに、MacおよびLinux版でもWindowsと同様にハードウェアアクセラレーションが可能になった。アニメーションやスクロールなど、UIのレスポンスが向上しているという。
ポーランドのCD Projekt RED社は6月12日(現地時間)、PC版「Cyberpunk 2077」の最小動作環境を更新した。9月に発売される拡張パック「仮初めの自由」の予約開始に合わせたもので、「ゲームを1080pで動作させながら、低いプリセットで平均30FPSを維持するために必要最低限のPCスペック」を的確に表しているものとのことだ。
変更点の1つとして、HDDがサポート対象外となっている。代わりにSSDを推奨しており、SSDはHDDと比べ、読込み時間の短縮、ストリーミングの改善、全体的な性能の向上が期待できるとしている。
なお、最小動作環境が更新されても、以前の最小環境でゲームが動作しなくなるというわけではない。次のアップデート以降、積極的なサポートやそうした環境での動作テストは行われなくなるという意味だ。
新しい動作環境は、ゲーム本編の次回アップデートから90日以降に適用される。
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