プロナビ

サステナビリティは規模こそパワー 米HP、日本でアジア地域の成長戦略を説明 岡戸社長ら登壇(2/3 ページ)

» 2023年08月04日 12時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]

自宅の環境が整いつつある中、オフィス環境との差が生まれている

 デイブ・マコーリー氏(チーフ・コマーシャル・オフィサー)は、日本滞在中のホテルで部屋番号を忘れてしまい、“他の部屋のドアに何度もカードキーをかざしてしまった”エピソードで場をあたためながら、ハイブリッドワークが浸透することで、そのスタイルが単に「仕事」と呼ばれるように変化していくだろうと話を始めた。

photo デイブ・マコーリー氏(チーフ・コマーシャル・オフィサー)

 しかし、自宅のIT環境が充実化する一方で、オフィスのIT環境が不十分になっているケースが多い。労働者がハイブリッドワークで自身のパフォーマンスを最大化できると感じているのは、5人に1人の割合にとどまってしまっているという。

 そういった課題に対し、オフィスにドッキングステーションやディスプレイといった環境をしっかり整えることで、どこで仕事をしても生産性を等しくするスムーズな体験を生み出す必要があると力説した。

photo クリエイター用途を想定したデスクの環境構築例

 また、ハイブリッドワークによってエンドポイントのセキュリティが非常に重要になっていることにも触れた。今後、地球上で8兆ドルもの額がサイバーセキュリティに投資されるという予測があるとして、全ての企業の負担になっていると説明する。

 例えば、エンドポイントはPCだけでなく、社内ネットワークにつながれたプリンタも含まれる。HPの顧客の90%はセキュリティ対策としてプリンタを購入していないという。今後は幅広い視点からセキュリティを考えてほしいとしている。

PCは人々の中心に

 アレックス・チョウ氏(パーソナルシステムズ事業担当プレジデント)は冒頭で、コロナ禍による制限された環境下であっても仕事や勉学に携わる人々に製品を届けたパートナーに感謝を示しながら、これからのコンピューティングにワクワクしていると期待感をあらわにした。

photo アレックス・チョウ氏(パーソナルシステムズ事業担当プレジデント)

 また、85歳になる父のエピソードを紹介しながら、人々がつながることが重要であるとして、スマートフォンやタブレットなどスマートデバイスが台頭する中でも、仕事や教育、ゲーミングなど、人々がつながる中心には今でもPCがあるとしながら、HPはPC単体ではなく領域全体をカバーしているという強みを生かしつつ、大きな役割を果たしていくことができるとアピールした。

photo HPの製品群

 基調講演後、アレックス氏に次のような質問をした。

記者 ハイブリッドワークを推進していきたいか。日本では完全出社スタイルに戻っている企業も少なくない。海外の状況はどうか、ハイブリッドワークの価値に気付いてもらうためのアイデアはあるか

アレックス氏 私たちはハイブリッドワークを推進したいというわけではなく、ハイブリッドワークをやりたい顧客を助けたいと思っている。アジア太平洋地域では90%の人々がハイブリッドワークをしたいと言っている。これは在宅勤務に限らず、自宅以外で仕事をすることも含まれる。多くの人がどこで仕事をしても生産性が上がるようなテクノロジーを求めていること、そういったニーズは非常に重要だ。彼らを助けるプロダクトを提供していきたい

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月13日 更新
  1. 6500円でデスクに新風! Thermalrightの小型液晶がヒット、背景にメモリ高騰? (2026年02月09日)
  2. 手のひらサイズの小型PCがお得に! GEEKOMが「冬セール」を開催中 (2026年02月12日)
  3. ワコムが安い? 驚きの2025年を振り返り メモリ高騰におびえる2026年の「自作PC冬眠」と「次世代CPU」への期待 (2026年02月12日)
  4. カラー電子ペーパーで好きな画像を飾れる「SwitchBot AIアートキャンバス」が楽しい 13.3型の迫力と魅力 (2026年02月13日)
  5. キンタロー。も驚くほぼ「入力ゼロ」の“次世代”確定申告 2026年の弥生は3つのAI活用とデスクトップ製品強化を両輪に (2026年02月12日)
  6. PC値上げの波はVAIOにも? 糸岡社長が明かす「マウスエフェクト」への対応とブランド価値の向上 (2026年02月13日)
  7. 新ARグラス「XREAL 1S」を試す 解像度と輝度が向上、BOSEサウンドで没入感アップ “3D変換”も大きな魅力 (2026年02月10日)
  8. アイ・オー、拡張ドック機能を備えたType-C接続対応の27型4K液晶ディスプレイ (2026年02月12日)
  9. 元Appleのジョナサン・アイブが手掛けるフェラーリ初EVの内装デザイン公開 物理ボタンとデジタルの融合 (2026年02月10日)
  10. 「雲」から降りてきたAIは「パーソナル」な存在になれるのか――開催から1カ月経過した「CES 2026」を振り返る (2026年02月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年