プロナビ

サステナビリティは規模こそパワー 米HP、日本でアジア地域の成長戦略を説明 岡戸社長ら登壇(3/3 ページ)

» 2023年08月04日 12時00分 公開
[山口恵祐ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

プリンタ市場に引き続き注力

 プリンタ製品のカテゴリーを率いるジョージ・ブラシャー氏(プリント担当シニアブバイスプレジデント兼チーフオペレーティングオフィサー)は、現時点においてHPがプリンタ市場のシェアナンバーワンではないとしながらも、市場調査では次に購入したいプリンタのブランドとして高い評価を得ているとアピールした。タンク方式を採用した製品開発に従来の倍の投資を行う他、小売店に対するサポートを強化するという。

photo ジョージ・ブラシャー氏(プリント担当シニアブバイスプレジデント兼チーフオペレーティングオフィサー)

 また、サステナビリティの分野でも進化を続けている。インクカートリッジの大きさを30%削減したり、プリンタ本体のフットプリントを削減したりすることで、物流コンテナを効率化した。印刷を、より少ないエネルギーで実現できるようになったという。

photo 使用済みインクカートリッジはリサイクルされてまた新品インクカートリッジによみがえる
photo HPは大容量タンク製品に注力する考えだ

デバイス管理には近代的なマネジメントシステムを

 HPに加わる前のPoly旧CEOでもあったデイブ・シェル氏(ワークフォース・ソリューションズ担当プレジデント)は、日本を語る上で食べ物は欠かせない(辛いラーメンが大好き、米国の住む10歳の娘も自宅で日本食を楽しもうとしている)といったエピソードから話を始めた。

photo デイブ・シェル氏(ワークフォース・ソリューションズ担当プレジデント)

 デイブ氏は世界各国で顧客と触れあう中で、ハイブリッドワークソリューションの提供について「頑張ってください」と顧客からいわれることが大変励みになっていると話す。

 世界がめまぐるしく変化していく中で、多くの顧客が「IT予算をどこに投資すればいいのか」「どのようにインフラを整備すればいいのか」「未来の働き方をどう準備すればいいのか」「投資を成長につなげるにはどうすればいいか」「サステナビリティにどう取り組めばいいのか」──そんな悩みを抱えているという。

 HPが持つ1つの答えとして、デイブ氏はPCやプリンタなどのデバイス管理を簡略化する「HP Device as a Service(DaaS)」を紹介した。課題に対して適切なデバイスを提案できる他、問題が発生した場合でもデバイスから得たデータを生かして適切なアドバイスを行ったり、エンドポイントのセキュリティを継続的にサポートしたりできると訴求した。

 「さまざまな業務に携わる、さまざまな従業員がいる。彼らをどのように定義して、適切なタイミングに最適なデバイスを届けるか。近代的なマネジメントシステムが求められる」(デイブ氏)

ESGの取り組み 東京では子供支援施設でeスポーツ

 リン・ロー氏(ESG レポートグローバル責任者)は、グローバルで行った調査に触れ、企業で働くときに、その企業が環境問題や社会問題の取り組んでいるかを気にする人が増えていると話す。また、消費者の目線でも、過半数がサステナブルに取り組んでいる製品を使いたいと考えているという。

 このように、多くの人が企業にサステナビリティについて責任を担ってほしいと考えていることから、HPも顧客を自社につなぎ止め、商品を売り、人材を獲得するためにもサステナビリティについて取り組む必要があるとあらためて認識したと説明した。

photo リン・ロー氏(ESG レポートグローバル責任者)

 サステナビリティは環境の良い素材を製品に使うといったことに限らない。人権問題なども含まれる。例えば、アジア地域では各国のNGOやNPOらと協力して、子供たちのデジタルギャップを埋める活動を積極的に行っていることを説明している。

 日本ではNPOのKIDSDOORと連携し、東京都江戸川区にある子供支援施設のeスポーツコーナー設置を支援していることを紹介した。置かれた環境を理由に子供たちがITから遠ざけられないようにすることを掲げており、実際にコミュニケーションやITのスキル向上にも役立っているという。

photo アジア地域での支援活動(クリックで拡大)
基調講演ではLEDを身にまとったダンスユニットが会場を盛り上げた
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月13日 更新
  1. 6500円でデスクに新風! Thermalrightの小型液晶がヒット、背景にメモリ高騰? (2026年02月09日)
  2. ワコムが安い? 驚きの2025年を振り返り メモリ高騰におびえる2026年の「自作PC冬眠」と「次世代CPU」への期待 (2026年02月12日)
  3. キンタロー。も驚くほぼ「入力ゼロ」の“次世代”確定申告 2026年の弥生は3つのAI活用とデスクトップ製品強化を両輪に (2026年02月12日)
  4. 新ARグラス「XREAL 1S」を試す 解像度と輝度が向上、BOSEサウンドで没入感アップ “3D変換”も大きな魅力 (2026年02月10日)
  5. 元Appleのジョナサン・アイブが手掛けるフェラーリ初EVの内装デザイン公開 物理ボタンとデジタルの融合 (2026年02月10日)
  6. マウス社長が3日間“フル参戦”した理由とは? 大阪・梅田のど真ん中で起きた“eスポーツ×地域振興”の化学反応 (2026年02月11日)
  7. アイ・オー、拡張ドック機能を備えたType-C接続対応の27型4K液晶ディスプレイ (2026年02月12日)
  8. ASRock、“CPU起動トラブルを解決”するSocket AM5マザー用のβ版BIOSを公開 (2026年02月10日)
  9. 「雲」から降りてきたAIは「パーソナル」な存在になれるのか――開催から1カ月経過した「CES 2026」を振り返る (2026年02月12日)
  10. 手のひらサイズの小型PCがお得に! GEEKOMが「冬セール」を開催中 (2026年02月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年