細かな調整は、無料の専用アプリ「Logi Tune」を導入すると行える。PC向けとスマートフォン向けが用意されており、対応OSはWindows 10以降/macOS 11(Big Sur)以降/iOS 14以降/Android 11以降となっている。
Windows環境では、メディア機能パックのインストールも必要で、いずれのアプリも日本語版は提供されていない。
Logi Tuneを利用すると、イコライザーやマイクレベル、サイドトーンなどを調整できる。Zone 300は2つのデバイスと同時接続可能なマルチペアリングに対応しており、どのデバイスと接続しているのかもアプリ上で確かめられる。
イコライザーはデフォルトの他に、全体に音量があがる「Volume boost、中音域を強化する」「Podcast」、低音強化の「Bass boost」、一から自由にカスタマイズできる「Custom」が用意されている。
肝心の音質だが、会議用ということもあり、かなり人の話声(中音域)にフォーカスしたセッティングになっている印象だ。もちろん、音楽再生などでも利用でき、ボーカル曲や映画のセリフなどは非常に聞きやすい。高音域は若干の物足りなさはあるが、低音はしっかりと感じられる。
また、マイクについては試しにGoogle Meetを録画してマイクの音声を確認してみたが、非常にはっきりと聞き取ることができた。無指向性のデュアルビームフォーミングマイクを内蔵しており、周囲が若干騒がしい環境であっても話者の声のみを拾ってくれる。これならば、オンラインミーティングなどで十分に使えそうだし、ミーティングだけではなく、生成AIへの音声入力などでも活用できるだろう。
音楽再生をメインで考えるのであれば、同じ価格帯でもより優秀なヘッドフォンやイヤフォンが見つかると思う。ただ、ポップな見た目やカラーリング、マイク性能を考えるのであれば、Zone 300は有力な候補となるだろう。
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