電子書籍用途としては、特に不便はありません。電子ペーパーとしての質は安定のクオリティーです。表示速度も、昨今の電子ペーパーとしてまったく問題ありません。
最近のBOOXシリーズは最初から普通にGoogle Playが使えます。また、純正アプリも使い勝手が洗練されてきていると感じます。ソフトウェア面での問題はあまり感じません。
差別化はハードウェア面となりますが、BOOX Go 10.3はかなり自分好みです。
まず、背面が素晴らしいです。革のような質感になっており、見た目もよいですし、片手で持っていても滑りづらいです。
背面にカメラがないのも、個人的にはうれしいです。カメラというよりは、カメラのレンズによる凹凸がないため、机に置いた時にガタガタしません。私は電子ペーパーでカメラを使うことはないため、はっきりいって不要なのです。
ベゼル幅がある程度あるのも、逆に使い勝手を高めています。横を手で持ちやすいです。今回、端末の下側のベゼルも幅があることから、実はそこを持って支える使い方もしやすいことに気が付きました。
フロントライトを搭載しないという割り切りも好きです。暗い部屋でフロントライトを使って読むことは基本的にないので、削るのは正解だと感じました。公式サイトの商品説明によると、フロントライト層をなくした分、明るく見えるようです。実際に、普通の照明があれば、困ることはありません。
あえて言うなら、「バッテリーをもう少し減らして軽くする」というのもアリだったと思います。電子ペーパーは電池持ちが素晴らしいので、3700mAhも搭載しなくてもよい気がします。
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