とはいえ、惜しいと思う点もありました。一番の残念なポイントは、ページ送りボタンがないことです。そして、搭載するのであれば端末側面にボリュームボタンのように配置するのではなく、堂々と正面に配置してほしいです。
メモリーカードが使えないというのももったいないです。もしかすると、端末が薄くなりすぎて物理的に搭載するのが難しいのかもしれませんが……、USB Type-Cコネクターはもはや限界レベルの薄さです。
なお、ここは個人的なお話ですが、端末ローカルに自炊電子書籍データを入れる使い方から、ネットワーク経由でマイライブラリにアクセスできる仕組みに移行しつつあります。そのため、実は端末容量はそこまで重要なポイントではなくなりました。Kindleアプリなど通常の電子書籍アプリを使うこともあるため、あまりに容量が小さいとそれはそれで問題です。しかし、microSDメモリーカードで拡張できないとはいえ、64GBはあるので大丈夫でしょう。
専用ケースについても、使いどころが難しいと感じました。ケースを装着すると、どうしてもBOOX Go 10.3最大の特徴である“軽さ”をつぶしてしまいます。純正ケースは約263gです。重いわけではありませんが、軽さを目指した端末なのに、ケースで重くなってしまう……というのは、微妙なところです。
また、カバンの中でペンが落ちづらくするためのペンカバーがあるのはよいですが、利便性を考えてか、このカバー自体が外せるようになっています。ただ、マグネット装着であり、キチンとつけないと変な傾きでついてしまうなど、微妙な使用感だと感じました。
また、ケースを装着しているとスタンドとして縦向きで使えないのは、やっぱり少し残念です。使ったことはないのですが、「BOOX Note Air3 C」の純正カバーは、縦置きにも対応しているようです。私はiPad Proでは縦置きもできるPiTaKaのケースを使っていますが、どちらの向きでも使えるのはやはり便利です。
読書ほど、インプット効率の高い手段はないと思います。何はともあれ、ある程度「多読すべし」だと私は考えています。そのためには、いかにいつでも手軽に読書できる環境を作れるか。それがポイントだと思います。
“軽い”端末は、手軽に手が伸びてしまうものです。電子ペーパーですので、スマホでありがちな通知や、気がついたらブラウジングしているといった集中を妨げる要素が少ないのも、大きなメリットだと感じます。当然、電子ペーパーはまぶしくないので、疲れている時にも,目に優しい端末です。
「白黒でよい。暗い部屋で読まない(フロントライトがない)」「大容量はいらない」これらの条件に問題なければ、間違いなくオススメできる1台です。私は電子ペーパー利用目的の80%はBOOX Go 10.3でカバーできると判断したので、早速予約しました。
残り20%は何かと言うと、やはりカラーで読みたいケースがあるのと、外出する時に「持ち運ぶのは7型程度の端末の方がよいなぁ」というところでしょうか。
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