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2画面ディスプレイ搭載の「Zenbook Pro 14 Duo」は、どこでも高い生産性を実現できる! ただし欠点も見えてきた「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(1/3 ページ)

» 2023年08月30日 12時00分 公開
[石黒直樹ITmedia]
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 外出時の必需品であるノートPC──私はデスクトップ環境では5つのディスプレイを使うほど画面の広さや使い分けにこだわりを持っています。しかし、ノートPCだとそうはいきません。

 長期間においてデスクトップ環境が使えないような状況、例えば出張時はモバイルディスプレイや「Xreal Air」のような製品を持ち運びますが、さすがに短時間の外出であればそこまで頑張りません。しかし、画面が狭いというのは著しく生産性に影響します。

 ところが、ノートPCであるにもかかわらず2画面を搭載する「Zenbook Pro 14 Duo」というノートPCがASUS JAPANから登場しています。CPUに「Intel Core i9-13900H」、GPUには「NVIDIA GeForce RTX 4060」を採用する高性能なクリエイター向けPCです。

photo 14.5型のメインディスプレイに加え、キーボード側に12.7型のセカンドディスプレイを搭載しているのが大きな特徴です

 今回、実機に触れる機会を得たので、仕事でどれぐらい活用できるのか試してみました。使い勝手は申し分なし! ですが、その“代償”をどこまで許容できるかで評価が分かれそうです。

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著者:石黒直樹(いしぐろ なおき)

ITコンサルを手掛ける(株)グロリア代表取締役。15年勤めた前職の野村総合研究所では、高い品質が求められる金融系システムを担当。大規模プロジェクト、開発、保守、運用など、情報システムに関するさまざまな経験の他、マネジメントや要件定義、システム設計、プログラミングといった知識も持つ。現職では大企業、中小企業、個人事業主と規模を問わず、自身のノウハウ全てを使って企業や組織のITを支援している。大のガジェット好きで、常に仕事にうまく生かせないものかと考えてしまう癖がある。モットーは「神は細部に宿る」。2児の父。主な著書に『情シスの定石』(技術評論社)。連載:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記


何はともあれ、目玉のセカンドディスプレイが素晴らしい

 このような製品はキワモノであることも多いのですが、単に横長の外部ディスプレイを接続したのと同じように、何の違和感なく利用できます。それだけではなく、2画面を生かすための工夫も組み込まれており、同社の本気が感じ取れます。

photo Adobe系ソフトであれば、スライダーなど専用メニューを表示できます

シンプルに生産性は向上する

 実際の使い勝手ですが、身もフタもない言い方になりますが、ディスプレイを2画面使うのと同じです。「Zoomで打ち合わせをしながら、手元でメモを表示する」「ブラウザで調べ物をしながら資料を作成する」「他で作業をしながらチャットツールを手元に表示しておく」──これらが当たり前にできます。

photo 打ち合わせしながらアプリを切り替えずにメモを取ることも簡単。メインディスプレイにオンライン会議の画面を表示しながら、セカンドディスプレイの左側にメモ帳、右側にMicrosoft OneNoteを表示させています

 「モバイルディスプレイを接続すればよいのでは?」と思う人もいるかもしれません。確かにその方が物理的に画面も大きいです。しかし「常に手元にセカンドディスプレイがある」というのが最大の強みだと感じました。

 ちょこっと外出する時に、わざわざモバイルディスプレイを持ち歩く方は少ないのではないでしょうか。私もその一人です。また、カフェなどではモバイルディスプレイを置くスペースがないことも多いです。使えたとしても「モバイルディスプレイを使ってまでカフェで仕事するなよ……」と、冷たい視線をを勝手に感じてしまう人です。

 Zenbook Pro 14 Duoの場合、一般的なノートPCでキーボードがある位置にセカンドディスプレイが配置されているだけなので場所を取りません。これは本当に素晴らしいです。

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