ボディーには、ROGシリーズらしい発光ギミックも搭載している。ボディー天面パネル(縦置き時には側面パネル)に透過素材が仕込まれており、電源を入れていない時は何もないように見えて、電源を入れるとROGのシンボルがRGB LEDで光るという少し凝ったギミックになっている。
発光パターンはROGシリーズおなじみのArmoury Crateユーティリティーで設定可能だ。また、このロゴが光る天面パネルは簡単に着脱可能で、内部のプレート(標準ではROGシンボル)は交換可能な構造になっている。
本体だけだと地味な印象だが、同社のユーティリティー「AURA Sync」に対応しているため、キーボードやマウスなど、AURA Syncに対応した周辺機器と発光を同期させての発光演出が可能だ。AURA Sync対応周辺機器と組み合わせて使うことで、真価を発揮することができるだろう。
なお、発光パーツが装着されているプレートを外すと内部のメモリソケットとM.2ソケットにアクセスできる。ストレージ用のM.2ソケットは3基あり、標準で2基が空いているので、増設作業も行える。
本機が採用するCPUはCore Ultra 7 155H、GPUがGeForce RTX 4060 Laptop(グラフィックスメモリは8GB)、メモリが16GB、ストレージが512GB SSD(PCI Express 4.0 x4対応)という内容だ。
CPUとGPUはゲーミングPCとして文句のなく、フルHD〜2.5K解像度で快適にメジャータイトルがプレイできる構成だ。ただし下位構成モデルとはいえ、SSD容量が512GBというのはゲーミングPCとしては少ない。今回のテスト中も、3DMarkなど定番のベンチマークテストと、3タイトルのゲームをインストールしただけで空き容量が残り60GB程度になってしまい、やりくりに苦労した。
内部に空きのM.2ソケットが2基あり、これを利用することで比較的簡単に増設することができるのは救いだが、Cドライブの容量は増やせないので、価格を考えれば標準でも1TBは欲しかったところだ。コストパフォーマンスがウリの製品ならば許容できるが、ROGシリーズに属するプレミアムモデルなのだから、こういう基本的な部分はしっかり充実させてほしかったところだ。
一方で端子類は充実している。USB端子は、USB Type-C(Thunderbolt 4)が1基、USB Standard-A(USB 3.2 Gen 2)が4基、USB Standard-A(USB 2.0)が2基と、合計7基を装備する。画面出力端子は、USB Type-C(Thunderbolt 4)に加えて、HDMI、DisplayPortも用意される。
前面にはSD Express 8.0スロット(SDHC/SDXC/SDUC対応、UHS-I互換)も搭載している。SD Express 8.0は、PCI ExpressベースのSDメモリーカード規格で最大毎秒約4GBの転送速度をサポートする。
通信機能も、2.5GBASE-T対応の有線LAN、Wi-Fi 6E対応の無線LAN、Bluetooth 5.3を標準装備と、申し分ない内容だ。
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